睡眠のプロが勧める「朝食べるべき“おにぎりの具”」 今すぐ実践可能なコンビニ快眠術を解説
コンビニ入浴剤が入眠をサポート
ヒラノ:睡眠は寝室の温度・湿度、寝具、体内時計・自律神経、深部体温という脳や内臓の温度など、いろんなことに影響を受けます。とくに遠征先などでは、必ずしも理想的な睡眠環境が用意されていないので、プロの選手にも入浴剤などコンビニで手に入るような睡眠グッズは活用してもらっています。
渡辺:僕、実は100種類ぐらいの入浴剤を商品開発してきた入浴剤開発マニアなんです(笑)。20年以上前、毎日のちょっとしたご褒美商品を充実させようということで、僕がコンビニで入浴剤の個包装を大々的に売り始めました。ちょっと自慢ですけど。
ヒラノ:え、そうなんですか!?
渡辺:コンビニの入浴剤ってプロ野球選手に役立っているんですね。
ヒラノ:もちろんですよ。私もコンビニの個包装タイプの入浴剤は出張先で愛用しています。
渡辺:入浴剤は睡眠にどんな良い影響が? 一番重要なのは、たぶん入浴ですね?
ヒラノ:まずはそうですね。プロアスリートの方でも、練習後の夕方にお風呂を済ませて、夕食後にそのまま寝てしまう人が多いんですが、私はなるべく寝る前に湯船に浸かるようにしてもらっています。眠気は深部体温が下がって、副交感神経が優位になったときに誘発されますが、その状態をつくるためには、深部体温を1回しっかりと上昇させることが必要なんです。
渡辺:シャワーだと深部体温が上がりきらない、と。確かにサウナ後とか眠たくなります。
ヒラノ:メカニズムは同じです。ただ、サウナは心臓などへの負担も大きいので、あまり高頻度の利用はオススメしていません。基本は湯船に浸かるようにしてもらえたらなと。
渡辺:どれくらい入浴すると良いんですか?
ヒラノ:40度のお湯に15分浸かって、入眠の90分前にお風呂から上がると理想的です。炭酸系の入浴剤を使えば、10分ほどの入浴時間でもしっかりと深部体温を上げられます。入浴剤選びは香りも大切で、シダーウッド(※ヒノキやスギの香り)やラベンダーの香りが睡眠に良いと言われていますね。
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