睡眠のプロが勧める「朝食べるべき“おにぎりの具”」 今すぐ実践可能なコンビニ快眠術を解説

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『あなたとコンビニとニッポン』ヒラノマリ×渡辺広明(前編)

 全国5万8,000店舗、年間約162億人が買い物する“コンビニ超大国ニッポン”。老若男女、昼夜を問わずさまざまな人が訪れるコンビニは、その目的や利用方法も人によってさまざまだ。「コンビニとの付き合い方」を覗いた先に見えてくるものとは? コンビニジャーナリスト・渡辺広明氏が、ゲストを招きコンビニについて大いに語り合う──。

 今回のゲストは、ヒラノマリ氏(34)。大手インテリア会社勤務を経て、2017年より、藤浪晋太郎投手をはじめとする「アスリート専門の睡眠パーソナルトレーナー」として活動している。ビジネスパーソンにも役立つコンビニ快眠術を教えてくれた。

プロ野球選手も悩む“社会的時差ボケ”という睡眠問題

渡辺:ヒラノさんは日本唯一のスリープトレーナーとのことですが、どんなお仕事なんでしょうか?

ヒラノ:一言で言うと、プロ野球選手、Jリーガー、五輪代表選手といったアスリートに睡眠のアドバイスを行うパーソナルトレーナーです。プロ野球選手の場合は一軍とファーム、デイとナイター、また同じピッチャーというポジションでも「先発」「中継ぎ」「抑え」で生活パターンが違うため、各選手に合った睡眠サポートをしています。

渡辺:プロのアスリートも、やっぱり大事な試合前などは眠れないものなんですか?

ヒラノ:試合前に寝られない選手と試合後に寝られない選手で、性格によっても分かれます。野球ではバッターよりピッチャーのほうがプレッシャーを感じやすい傾向はありますね。

渡辺:極論ですけど、バッターは明日打てなくても3割打てればいいですもんね。

ヒラノ:そういうプレッシャーの違いは、やっぱりありますね。ただ、どんな競技のプロ選手でも睡眠の悩みは付き物です。とくに野球選手はデイとナイターのゲームがあり、移動も多く、時差ボケ状態になりやすいんです。

渡辺:多かれ少なかれ睡眠の悩みは現代人にはあるものですが、海外遠征のないアスリートも体内時計が狂いがちなんですか。

ヒラノ:社会的時差ボケと言って、一般の方も連休で寝だめとかすると夜型の生活になって、時差ボケ状態になります。社会的時差ボケが2時間以上ある人は、1時間以下の人に比べてストレスホルモンの分泌量が増え、安静時の心拍数が増加したり、メンタル不調に陥ったりするリスクが高いんです。いわゆる「サザエさん症候群」、ブルーマンデー症候群も社会的時差ボケの影響と言われています。

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