“ビッグネーム”を続々と獲得も一抹の不安…「阿部巨人」のウィークポイントが露呈する2026年問題とは

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米メディアも伝えた田中の移籍

 巨人が東北楽天ゴールデンイーグルスを自由契約になった田中将大(36)を獲得する。優勝旅行先のハワイにいる阿部慎之助監督(45)が熱望したとされ、エース菅野智之(35)のメジャーリーグ挑戦による「投手陣の新リーダー」としても期待しているという。

「フリーエージェント宣言し、ロッテに移籍した元ソフトバンク石川柊太(32)の獲得に失敗し、田中獲得を検討したようです」(スポーツ紙記者)

 とはいえ、田中と巨人の“縁”はかなり前からある。実は、今回の移籍は米メディアも報じており、移籍情報をメインとする米メディア「MLB Trade Rumors」は、

〈タナカにとって楽天での2度目のキャリアは、1度目ほど巧くいかなかった。4年間で463イニングを投げ、防御率は3.73。その間の奪三振率はわずか17.5%。この数値は、11年に彼が記録した27.8%には程遠く、メジャーリーグでの7シーズンで残した通算奪三振率23.1%にも及ばない〉

 と、厳しい見方をしていた。が、同時に衝撃的な情報も伝えていた。

〈ヤンキースからFAとなった20年オフ、タナカは『日本に帰国するなら楽天』と語っていたが、同時にトーキョージャイアンツとの契約にも前向きであった〉

 つまり5年越しのラブコールでもあったわけだ。

 また、田中がドラフト1位指名された06年のことだ。母校・駒大苫小牧高校の正月三が日明けのグラウンド開きに顔を見せたのは「当時の巨人・大森剛スカウト(57)だけだった」(学校関係者)という話も残っている。こうしたエピソードが出てくるあたり、巨人は本当に田中が欲しかったのだろう。

「24年セ・リーグのセーブ王で、中日の絶対的な守護神だったライデル・マルティネス(28)の巨人移籍も衝撃的でした。『4年総額50億円以上』と伝えられた破格の契約もそうですが、ビッグネームの獲得が続いています」(前出・スポーツ紙記者)

 ニュースインパクトでは巨人がナンバー1だ。しかし、今オフの補強状況を見ると、2年後の「2026年に大きな宿題」を残してしまったといえる。

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