【那須2遺体】宝島さん夫妻が襲われる直前、「夜景を眺めながら一緒にタバコを吸っていた仕事仲間」は“黒幕”に利用されていたのか

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犯行現場近辺まで夫妻を連れて行った「仕事仲間」

 そして最大の謎は、なぜ夫妻が暴行現場となった空き家に自ら足を運んだかという点である。ここでキーパーソンとなるのは、直前まで夫妻と行動を共にしていた「仕事仲間」の知人2人だ。

 事件前夜、宝島さん夫妻は午後9時半頃に、東京・上野で知人2人が借りたワンボックスのレンタカーに乗り込み、11時頃には品川区東品川の天王洲アイル駅近くまで移動して下車。30分後にまた車に乗り込んだところまでは分かっている。

 その後どこで下車したかは分かっていないが、宝島さん夫妻は最初に下車した場所から約2キロの距離にある品川区東五反田の空き家へ向かった。

「判明している事実だけを並べてみると、仕事仲間の2人は犯行現場に夫妻を誘き出した役割を果たしたようにも見えなくない」(同)

仕事仲間と黒幕との関係は?

 だが、2人は事情聴取に「新たな物件探しのため夫妻を連れて行った」と関与を否定している。実際、夫妻は2人が用意したレンタカーに自ら乗り込んでおり、無理やり連れ去られたわけではなさそうだ。移動の最中で、妻の幸子さん一人を車に残し、3人がタバコを吸いに外に出ている様子も防犯カメラに映っている。

「この時、3人は夜景を楽しむような寛いだ雰囲気だった」(同)

 夫妻は2人をまったく警戒していなかったのだ。

「黒幕が仕事仲間を操って夫妻を誘き出したか、もしくは仕事仲間が夫妻を連れてくる予定を知っていたかのどちらかでしょう。前者だった場合は、仕事仲間が黒幕の計画を知っていたか否かがポイントになります。黒幕との間に入った人物と連絡を取っていたため、黒幕の意図がわからなかった可能性もある。捜査員がこの点について口が堅いことからも、仕事仲間が事件のキーマンであることには違いありません」(同)

 ミステリーのような展開を見せてきた事件。黒幕はいまどこで何をしているのか。

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