「クーアンドリク」の委託コンサルタントが名誉毀損で新潮社と杉本彩さんを提訴 杉本さん「法廷で動物達の“声なき声”を代弁できるならば本望です」

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デイリー新潮が報道した内容

 下記は、複数の証言や入手した関係者のLINEなどをもとに記事で伝えた概要である。

・店が2017年末にオープンする際、“地下アイドル”として活動していたA子さんは、クーリク創業者の大久保浩之社長から「店舗責任者」としてアルバイトの管理を含む店の運営を任された。

・動物愛護管理法の規定で、猫カフェには動物専門学校を卒業するなどした動物取扱責任者を常駐させるよう定められているにもかかわらず、店では有資格者が見つからなかったため、無資格者のアルバイトを責任者として据えていた。

・在籍していた約20匹の猫は、店で飼うというよりは、クーリクが展開する動物ビジネスの中で一時的に利用しているだけだった。全員がメスの子猫で、1歳になるとクーリクの繁殖場に送られ、代わりの子猫が入ってくるシステムだった。

・在籍していた猫たちのほとんどが血便や軟便をしており、中でも、ベンガル猫「るる」の体調はとりわけ悪かった。店では店長を任せられていたアルバイトが中心になってA子さんに対して、るるに対策を講じるよう訴え続けたが、「そのうち移動させる」と言うのみで、病院に連れて行くなどの適切な指示はなかった。最後は見るに見かねたアルバイトの1人が独断で動物病院に連れて行ったが、間に合わず、2018年6月22日に息を引き取った。

・るるの死亡後、A子さんは店舗関係者の共有LINEに、《病院代は誰が支払うのですか?》《引き取りに来てくれってことですよね? 金額いくらかききましたか?》と投稿。さらに、るるを独断で病院に連れていったことについてアルバイトたちを責め立てた。

・この間、A子さんのSNSにはタイやシンガポールなど、頻繁に海外旅行を楽しむ様子が投稿されていた。るるが亡くなった当日も、ディズニーシーの遊覧船に乗る自撮り画像を投稿していた。このことを知っていたアルバイト5人は、A子さんの言動に強く反発。両者の関係は悪化した。

・その後、会社側が店長のアルバイトを降格させたり、5人のシフトを減らすなどしたため、5人は地域の労働組合に加入。労働裁判を起こしたが、その後、和解した。

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