「頬に監督の手の跡が残った状態で試合に…」 体罰、挫折を乗り越えた女子バレー・益子直美が「怒ってはいけない大会」を主宰する理由(小林信也)
「体が大きいことがずっとコンプレックスでした。小学校3年の時、私にとっては衝撃的な出来事がありました」、益子直美が、静かに語り始めた。
「席替えの時です。クラス委員から順番に好きな友だちを指名するやり方で決めたのですが、『次かな』と思っているうち、私は最後のひとりに残ってしまいました。私には友だちがいないんだと落ち込んで、陰に陰にこもりました。
先生より背が高くて、男子から“恐竜”とか“ガリバー”とさんざん呼ばれていました。なるべく目立ちたくなくて、存在感がなかったのでしょう」
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