“一生一口も飲まない”元TOKIO・山口達也氏の「断酒の誓い」を、“大酒飲み”ネットニュース編集者が心配する理由

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ドサクサで

 まともな人間であれば呆れ果てるような項目が並ぶが、大酒飲みというのはこんなものなのだ。バンド「バラクーダ」が歌った「日本全国酒飲み音頭」は1月から12月まで酒を飲む理由を「正月」(1月)、「田植え」(6月)、「暑いから」(8月)などと言い続ける歌だが、呑兵衛の心境をよく表している。その中でも秀逸なのが、11月の「何でもないけど」と12月の「ドサクサで」だ。

 依存症の双璧は薬物だが、薬物事件を担当する捜査関係者に取材したことのある週刊誌記者は、薬物依存者についてこんな言葉を聞いたという。

「薬物依存もそうですが、『もう絶対にやりません!』と豪語する逮捕者ほど、再犯を重ねる傾向があります。むしろ、自分の弱さを認めつつ、1日1日の断薬を繰り返していくイメージの方が長続きするものです」

 確かに清水健太郎は6回、元体操五輪代表の岡崎聡子は14回逮捕(含む証拠不十分で釈放)されている。こちらは犯罪なのでアルコール依存症と同列に語るのは難しいものの、依存性という意味では同じだ。そして法律違反のため、薬物の場合は「一生手を出さない」という宣言が必要である。

絶対口外するなよ

 だが、酒はあくまでも嗜好品であり、「愚行権」の範囲内であるから日本全国津々浦々に呑兵衛がおり、日々「もう飲まない」という宣言を破る者がいる。一度酒の魔力に取りつかれた人間は、酒を我慢することはストレスになるのだ。だからこそ山口氏は、件の宣言で少しは抜け道を作っておいた方が良かったと思うのだ。「アルコールを一生一口も飲まない」という宣言はあまりにも厳し過ぎるし、ストレスになってしまわないか。

 さらに、ここまで断言したことをもって、わざと山口氏に飲ませてその写真をメディアに売る者が出ないとも限らない。表面上は「一生一口も飲まない」と宣言していたとしても、一人きりの時に飲んでしまうこともあるかもしれない。その時、山口氏がとてつもない罪悪感を抱き、心を病まないかが心配なのだ。あと、記事化されてしまった場合やSNSで誰かにバラされた場合は、せっかく手に入れた新たな活動の場まで失うことになる。それはこの厳し過ぎる宣言をしたからなのだ。

 確かに同氏は過去に不祥事を起こして被害者もいる。その償いとしての断酒宣言だが、物事というものは極端にすればするほど「揺り戻し」というものが出てくる。大親友とサシで会った時に「まぁまぁ一杯」「お前しかいないからいいか。絶対口外するなよ」と飲み始め、気付いたらウイスキーのボトル一本空けていた……。そんなことだってあり得るのだ。

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