過去3年の献金額は約2億円! 医師会ベッタリでカネを集める大臣2名の名前とは?

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3年で1億3千万円超の献金

 訂正時に自見氏が選管に提出したポテト社発行の領収書を入手すると、その宛名には「ひまわり会」と記載されている。選挙運動に関する領収書なら本来「自見宛」もしくは「自見事務所宛」となる。なぜ、自見氏ではなく、政治団体の名が記されているのか。

「『ひまわり会』の政治資金として脱法的に処理しようとしたのではないでしょうか。買収行為にあたってしまうことに気付いていて、その後ろめたさがあったのかもしれません」(上脇氏)

 改めて、この点について自見事務所の見解を伺うと、

「通常の政治活動における動画制作等の業務をすでに発注していたため、選挙期間中の業務についても、合わせて『ひまわり会』への請求として処理しておりました」

 一方で、自見氏は日本医師会の政治団体である日本医師連盟(日医連)から莫大な献金を受けている。自見氏が代表を務める党支部やひまわり会に対する日医連の献金はパーティー券購入も合わせ、この3年で1億3千万円超にも上る。

ドケチで有名

「にもかかわらず、自見さんは“ドケチ”で知られていますからね」

 とは日本医師会の関係者。

「自見さんの事務所はスタッフが多くて、永田町の議員会館には10人ほどのスタッフがひしめいています。関係者からの陳情も多いし、国にモノを言える立場を築くべく、多くの議連事務局を務めようとするため、なのですが、人件費もその分かかる。庄三郎さんの事務所の経費も負担していたため、支出は抑えたいと常に考えています」

 収入に関してはさらにうるさい。

「政治資金パーティーは利益幅を広げるため、費用のかかる酒類を出す必要がない早朝に開催することも。また、各都道府県の医師連盟がパーティー券を購入するのは当然のこと、各県の委員長や医師会長に自ら“買ってください”と直電することもある。最近では着席式のパーティーで空席が目立ってしまって、日医連に抗議しました」(同)

 本誌は今年10月5日号で、自見氏が統一地方選で刷った自身の為書きポスターの請求書500万円を日医連に回していたことも報じている。どこまでもカネに細かい大臣だ。

 この関係者が続ける。

「そもそも自見さんは庄三郎さんが05年に郵政民営化に反対して自民党を離党、以後復党できなかったことを不名誉だと感じ、挽回したいと考えている。だから、政界で駆け上がっていこうという上昇志向が強いんですよ。カネにうるさくなるのもうなずけます」

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