『古事記』は『日本書紀』のウソを告発する書なのか?

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 現存する「日本最古の書」であるにもかかわらず、新訳やマンガなど、毎年のように関連書籍が出版される『古事記』。古き日本をより詳しく知りたいと思う読者が多いということだろう。それと同時に、解明されていない謎が少なからず残されていることも、世間の関心が衰えない理由なのかもしれない。

 歴史作家の関裕二氏は近著『スサノヲの正体』(新潮新書)の中で、スサノヲが『古事記』では敬意をもって扱われているのに対し、『日本書紀』では蔑まれていることに注目。...

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