「コロナ五類移行」から「猿之助事件」まで……波乱の2023年を“時事ネタ”でひと足早く振り返る

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ガーシー帰国

◆吉野ケ里で石棺墓発見、「卑弥呼の墓か?」期待高まる
 佐賀県神埼市の吉野ケ里遺跡の「謎のエリア」で石棺墓が発見された。それまで邪馬台国の場所は福岡か奈良という論調が大勢を占めていた。ここにきて「ついに佐賀県が割って入ったか!」と佐賀県民は期待したが、残念ながら卑弥呼と特定できる埋葬品は出ず……。

【6月】
◆岸田翔太郎・首相秘書官が「官邸写真」で更迭
 写真週刊誌「FRIDAY」が、2022年末に官邸で行われた岸田家の親族忘年会の写真を公開。電子版では『やっぱりあった!岸田首相が「息子大ハシャギ公邸忘年会」に寝間着&裸足で「ご満悦参加写真」独占入手』のタイトルで報道した。翔太郎氏は更迭されたが、その際、翔太郎氏のルックスが「幼い」など、資質とは関係ないところで突っ込まれる結果となった。翔太郎氏は岸田首相とパリへ行った時も、買い物に大使館員の公用車を使っていたことなどが報じられており、その後の「自民党女性局員パリ旅行」「松川るい参院議員=エッフェル姉さん」騒動の時に蒸し返された。

◆ガーシーが帰国
「暴露系YouTuber」として話題となり、参議院議員にもなったガーシー氏。一度も国会に顔を出さないまま、俳優の綾野剛らを常習的に脅迫したなどの容疑で、逮捕状が出る事態に。さらに、旅券返納命令まで出たのにドバイから動画で当局を挑発し続けた。結局、旧NHK党から除名され、SNSアカウントも凍結されるなどして、6月に日本に移送となった。

秋田で豪雨被害

【7月】
◆ツイッターがXに、メタがThreads開始
 イーロン・マスクがツイッターを買収し、3700人のクビを切るなど剛腕を振るい続けたが、ついにはツイッターの名称を「X」に変更。「リツイート」は「リポスト」に。この時、日本での争点は「『ツイッタージャパン』が『X JAPAN』になるのでは?」だったが、いや、それはバンドのX JAPANが商標登録しているのだろうが……といったものに。そして、マーク・ザッカーバーグ率いるメタ社がツイッター的サービス・Threadsを開始。「ツイッターを駆逐するのでは?」といった憶測もあったが、初期の勢いは失われた。

◆九州北部豪雨、秋田豪雨
 日本各地で豪雨被害が起きた。土砂崩れ等により死者も出た。九州の豪雨の際、岸田首相は外遊をしており、ある程度復旧作業が進んだ後に久留米市へ。「何しに来たんだ」といった批判的な声を紹介する記事も登場。

◆ススキノ首斬り事件
 札幌市の繁華街、ススキノのラブホテルで、首を斬り落とされた男性の遺体が発見された。男性は62歳で、女装で評判の人物。逮捕された29歳の女は両親と共謀のうえでこの猟奇的殺人を実行したため、センセーショナルに取り上げられた。また、父親が地元では名士とされる精神科医であったことも波紋を呼んだ。

●ビッグモーター騒動

◆祇園祭・隅田川花火大会開催
 コロナ以降、大規模なイベントを実施することは自粛されていたが両イベントとも開催。祇園祭の宵山と宵々山は60万人を動員。隅田川花火大会は過去最多の103万人。コロナを未だに「死のウイルス」と考える人々は「この後、メガクラスターが発生する!」と絶叫したが、京都でも東京でも2週間以上経った状況でその報告はなし。

◆ビッグモーター保険金詐欺騒動
 ビッグモーターが損保ジャパンら大手損保会社に対して過剰な保険金を請求していた件。ビッグモーターのブラック企業体質が露呈したが、この件で象徴的だったのは、兼重宏行前社長の会見。ゴルフボールを使って車体に傷をつけていた件について「ゴルフを愛する人への冒涜」と発言したことが珍会見として話題に。他にもビッグモーター店舗内の車が見えやすくなるよう店舗前の木を伐採したり、除草をしたりしていたことも批判を呼んだ。

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