「コロナ五類移行」から「猿之助事件」まで……波乱の2023年を“時事ネタ”でひと足早く振り返る
8月も末になると「いよいよ後半に入ってきたな」と感じるものだが、今年も色々あったものだ。政治経済、凶悪事件、珍事件、LGBTQやコロナ関連などなどこの8ヶ月を振り返ってみよう。(文・中川淳一郎)
【写真を見る】上半期の後半の話題の中心となったビッグモーター不正問題。兼重宏行前社長が所有する贅沢な別荘やクルーザーも話題に
淀川にマッコウクジラ
【1月】
◆皇居で3年ぶりの一般参賀
新型コロナ騒動により1月2日の一般参賀は2021年、2022年と中止されていたが、規模を縮小して開催。愛子さまが成人皇族として初参加。午前中に3回に分けて行われた参賀は抽選で1600人が各回参加。2019年(コロナ騒動爆発前)は15万4800人が参加。
◆中国でコロナ再燃、中国人への水際対策強化
1月上旬、中国ではコロナ陽性者が激増した。オミクロン株が発生した2021年11月に、岸田文雄首相は「鎖国」ともいえそうな厳しい水際対策を実施。同年12月3日~5日に読売新聞が行った世論調査では「評価する」が89%で「評価しない」は8%。内閣支持率が6ポイント上がって62%となり、不支持率は29%から22%まで低下した。これに味をしめたのか、中国人への水際対策を強化して一部からは絶賛された。
◆淀川河口にマッコウクジラの鯨が迷い込み「淀ちゃん」と名付けられる
珍しい生物が迷い込むとその川や湾の名称にかけて「〇〇ちゃん」と名付けるブーム、なんなんですかね。多摩川のアザラシ「タマちゃん」が元祖だが、個性的過ぎる川の名前を冠するとどうなるか。和歌山の「ぶつぶつ川」だと「ブツちゃん」で、これは覚醒剤の売人みたいだ。北海道の「オバケ川」だと「オバちゃん」。フェミニスト団体からクレームがきそう。
トルコ・シリアで大地震
◆「新型コロナウイルス」五類への移行を5月8日に実施すると岸田文雄首相が表明
発表することを発表したのは1月24日。1月27日に尾身茂氏を含む政府分科会のお許しを得て5月8日から変更することを発表。コロナ以降、すっかり政治家が専門家とやらに政治判断を「お伺い」するのが慣例となった。この発表後、「コロナを怖がること依存症」になった人々と「コロナでおいしい思いをしてきた医者や専門家」が「五類化すると医療逼迫して患者はとんでもない金額で治療を受けるんだぞ! 五類化は時期尚早だ」と反発を開始。
◆「東急百貨店」本店が閉店
東急百貨店本店の屋上にはビアガーデンがあったり、地下食料品売り場では品質の高い食べ物を売っていたりした。庶民の「ちょっとした贅沢」がもう成り立たないほど貧乏国家に成り下がったことを象徴する閉店だった。
【2月】
◆荒井勝喜総理大臣秘書官を更迭
荒井氏は性的マイノリティの人々に対し、「隣に住んでいたら嫌。見るのも嫌だ」と発言。その発言の翌日に岸田首相は「政府の方針とは全く相いれない」と荒井氏を更迭。しかし、7月、荒井氏はその類まれなる能力により、古巣である経産省通商政策局担当の官房審議官に抜擢された。
◆トルコ・シリア地震
死者数は5万人超となり、甚大なる被害をもたらした。日本は災害支援団を派遣した。
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