「山田養蜂場」“盗撮”元専務のスマホには「他にも多数の動画」が…… 警視庁も注視する“事件化寸前”のアナザー「パパ活」トラブル

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 8月14日付で解任されたハチミツなどを製造する「山田養蜂場」元専務の山田満生容疑者(33)は取り調べに素直に応じ、罪を認める“完オチ”の状態にあるという。しかし警視庁は余罪についても追及する方針で、捜査の終着点はまだ見えない。一方で「パパ活」をめぐる同種の“事件”は水面下で頻発していると関係者は証言する。

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 パパ活で知り合った女性(27)に都内の入浴施設で女性客の裸を盗撮するよう指示したとして、東京都迷惑防止条例違反(盗撮)で逮捕された満生容疑者だが、発覚の経緯と捜査の現状を全国紙社会部記者がこう解説する。

「盗撮は昨年12月、八王子市内にある入浴施設の脱衣所で行われました。満生容疑者から“若くてキレイな人をたくさん撮って”と指示された知人の無職女性が防水カバーに入れたスマホを首から提げ盗撮。しかし被害に遭った女性が気付き、施設側に通報して女性は現行犯逮捕されました」

 逮捕後、無職女性が「知人から指示された」と話したことで、満生容疑者の存在が浮上。これ以前にも2回、満生容疑者は女性に同様の指示をして盗撮動画の受け取りと引き換えに、対価として計14万円を支払っていた。

「満生容疑者と無職女性は3年前にSNSを通じたパパ活で知り合い、当初は女性に自分の裸の画像などを送らせ、対価として計約35万円を払うといった関係にとどまっていた。しかし、その後に“あなたには飽きた”と言って、他の女性の裸を盗撮するよう指示。女性の逮捕を受け、警視庁が満生容疑者のスマホやパソコンを解析したところ、2年前に当時17歳だった女子高生とのわいせつ画像や動画約30点が保存されているのを発見した。そこで7月、警視庁は児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで満生容疑者を逮捕し、今回は再逮捕となります。スマホなどには他にも女性の画像などが多数保存されているといい、警視庁は余罪も視野に追及する方針です」(同)

急増する「パパ活」トラブル

 満生容疑者は、「ローヤルゼリー」や「プロポリス」などの健康食品でも知られる山田養蜂場(本社・岡山県)社長の山田英生氏の次男で、グループ会社「山田みつばち農園」の社長も務めていた。

「逮捕後の取り調べで“7~8年前からパパ活を始めた”と供述し、動機については“性欲を満たすため”と話しています。反省の弁も述べているということですが、警視庁は他に未成年との交際や違法行為がなかったかなどについて慎重に捜査を進めています」(同)

 実は満生容疑者のケースは“氷山の一角”に過ぎず、パパ活をめぐる同種のトラブルが最近、水面下で急増しているという。都内で芸能プロダクションや交際クラブを経営する人物がこう話す。

「昨年以降、パパ活女性からの被害相談を多く受けるようになりました。満生容疑者のような“覗き見”願望もそうですが、男性側が特殊な性的嗜好や“癖”を隠し持っていることがトラブルの元となるケースは少なくない。実際、立派な肩書きの人物がパパ活女性との間で事件化寸前の騒動にまで発展したケースをいくつか知っています」

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