「ウサギの死骸が投げ捨てられ…」「生活保護手当は35万円」 神戸6歳男児虐待遺棄一家の凄絶すぎるファミリーヒストリー

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「刺し傷のあるウサギの死骸が…」

 兵庫県神戸市で、同市西区のアパートに住む穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかったきっかけは、修君の母親とその弟、妹の計4人が、自分たちの母親、つまり修君の祖母に対する監禁・傷害容疑で逮捕されたことだった。彼らを知る地元の人たちが口にするのは、一家の異常な振る舞いの数々である。この実母への監禁と傷害を主導したとされる穂坂大地容疑者(32)が幼少期に起こした、ある“事件”について、被害女性の父親が証言した。

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 穂坂家はかつて同市垂水区の市営住宅で暮らしていた時期があったが、生活は荒み切っていたようだ。

「穂坂家は3階に住んでいたのですが、ベランダや共用通路にもごみが溢れ出していて、母親(注・今回監禁されていた祖母のこと)は窓から生ごみを投げ捨てるなど無茶苦茶でした。幼い子どもらには、おもちゃ代わりにウサギや小鳥などのペットを与えていましたが、世話は子ども任せで臭いもひどく、刺し傷のあるウサギの死骸がビニール袋に入れられて下の階に落ちてきたこともありました」(市営住宅の住民)

 あまりに苦情が多く、一家は団地の別棟への転居を余儀なくされた。が、その後もごみを散乱させるなど変わらずで、しまいには市営住宅からも追い出されていったというのだ。

キャバクラ、ガールズバーに勤務

 そんな苛酷な環境は、きょうだいの成長にいかなる影響を及ぼしたのか。

「沙喜には軽度の知的障害があり、中学ではなかよし学級、高校は特別支援学校に通っていました」

 とは、修君の母親で、今回逮捕された沙喜容疑者の20年来の友人。2006年に兵庫県で開催された全国障害者スポーツ大会では陸上競技に出場するなど、アクティブな一面もあったというのだが、

「“お母さんは怒鳴るばかりで何もしない。私が家事や妹の世話をやらされる”と漏らしていました。高校の時、足に大きなケロイドがあるのを見つけて“どうしたん”って聞いたら“お母さんのタバコが落ちた”と言っていたけれど、わざと火を押し付けないとあんな傷にはなりません」(同)

 高校卒業後は梱包作業の仕事に就いていたといい、

「その後は三宮のキャバクラやガールズバーに流れていった。そこでホストを好きになって、身ごもったのが修君。出産後は店の仲間からオムツや子ども服、ジュースをもらっていたけど、ジュースは自分で飲んでしまい、服は“ブランド品とちゃう”と捨てたり人にあげたりで、修君には届かなかった」(同)

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