妻とだけは“できない”夫が語った「お母さん」との原体験 「女って怖いという友人の言葉を思い出した」

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『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)というドラマが話題だ。9年前、上戸彩と斎藤工で人気を博した不倫を扱ったドラマ『昼顔』のスタッフが再集結して挑んだ今回のテーマは、「夫婦のセックスレス」だ。

 セックスレスが話題になって久しい。日本性科学会の1994年の定義では、特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないことがこれにあたる。セクシュアル・コンタクトにはキスや、ベッドで裸で抱き合うことも含まれる。日本では1ヶ月しない夫婦などざらかもしれない。

 もちろん、お互いの合意があって「しない」なら何の問題もない。だが、片方がしたいと思っているのに、もう片方がいろいろ理由をつけて先延ばししたり拒絶し続けたりするのは、離婚が認められる理由のひとつ「婚姻を継続しがたい重大な事由」に当たる可能性もある。

 とはいえ、妻に対して将来的にも性欲が向くか向かないかは、夫自身も結婚した時点では想像できないだろう。妻側が夫に対して性的関心をなくすことも多い。多くの夫婦は、「いつしかレスになっている」ものらしい。

「僕の場合は、子どもができてから妻に性的関心がなくなっていきました。でも夫婦にとって、そんなにセックスって重要なんでしょうか」

 松永隆介さん(44歳・仮名=以下同)は、今年に入ってから妻の沙代さんにいきなり離婚届を突きつけられた。その後、話し合いも進まず、膠着状態が続いているという。

「そこまで妻が思いつめているなんて知らなかったし……」

 まるで他人事のようにさらりと彼は言った。

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