東京新聞が報じて炎上の「カラス生食会」に現職国会議員も参加していた 主催者は「これからも食べ続けます」

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ミートパイにしたことも

 隠れてコソコソやってきたわけでもなく、取材を受けるのは東京新聞で3回目だとも語る。確かに、過去記事を調べてみると、2014年にも朝日新聞が〈カラス食べる文化、特産品化で守ろう〉という見出しの記事を茨城県版で出していた。

「実際に特産品化にしようという動きはあった」とAさんも振り返る。

「10年以上前かな。県知事や県の食品衛生課みたいなところに全部声かけて、みんなでカラスを県の名産品化にしようと。石原慎太郎さんが都知事時代に、『東京のカラスを駆除してミートパイで商品かしよう』って言っていたのにヒントを受けて、メンバーの料理研究家の人がミートパイにしてみたりね。もちろん、火を通したカラス料理については何ひとつ問題ないんですが……」

 朝日の記事でも、胸肉は刺し身にして食べたと書かれていた。2011年には石川県の県紙「北國新聞」が、イグノーベル賞を受賞した廣瀬幸雄氏の寄稿文として、茨城県ひたちなか市で「カラスを食べる会」に参加したというルポを掲載している。

〈「ブラックバードのカルパッチョ 熟成にんにく風味」、「パイ包み」をはじめ、刺し身、スープ、グラタン、ミートパイとさまざま。まさにカラスのフルコース〉を体験した廣瀬氏はこう結んだ。

〈カラスといえば、今でこそ厄介者扱いをされていますが、古くは神武天皇東征の時にヤタガラスが熊野から大和に入る先導をしたと伝わり、現在でも日本サッカー協会のシンボルマークに使われています。「七つの子」の童謡にも歌われていますし、もっと親しみを持ってもいいんじゃないか、という気もします。そんな意味でカラスを丸ごと食す、ひたちなか市の人々は、カラスへの愛があふれているとは言えませんか〉

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