沼津バラバラ殺人、容疑者が事件前に見せていた“異変” 酔っ払いながら知人に語った内容とは

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将来の夢は高校野球の指導者

 土屋容疑者は妻子持ちで、伊藤さんとはいわば不倫関係にあった。遺体の発見現場となった自宅は3階建ての2世帯住宅で、近所からは実父と妻、幼い子供2人と仲むつまじい生活を送っているように見られていた。

 だが、事件前から土屋容疑者は沼津駅前にあるネオン街へ足繁く通い、スナックなどで家庭の愚痴をこぼしていた。

「“家に帰りたくない”“妻と仲が悪い”といった類の話を、酔っ払いながら話していましたね」

 とは、土屋容疑者と親交のあった知人男性。

「決して酒は強くないけど、杯を重ねるごとに饒舌になっていくタイプでしたね。学生時代はソフトボール部にいたとかで、MAX120キロの剛速球を投げ、女子日本代表の上野由岐子投手より速い!などと自慢していた。将来の夢は、その経験を生かして高校野球の指導者になることだとも言っていました」

 土屋容疑者は、地元の小中高を経て、お隣の山梨県にある都留文科大学を卒業。SNSでは地元ホテルに就職して副支配人まで務めたと胸を張るが、4年半前に退職した後は、大手保険会社の代理店や子会社を転々としていた様子が見て取れる。

容疑者との接点

 奇しくも土屋容疑者と同じ業界で働いていた伊藤さんは2年前、社会のリーダーを目指す若手経済人が集う日本青年会議所(JC)の地元組織、磐田JCに入会。三島JCにいた土屋容疑者との接点が生まれた。

 JC関係者に聞くと、

「土屋容疑者と伊藤さんは、昨年からJCの静岡ブロック協議会のメンバーになったんです。静岡の各市町村にあるJCから選ばれたメンバー同士で街づくりの事業プランを発表し合うのですが、活動が終わる毎に懇親会や飲み会もあって、男女の出逢いの場ともなる。JCのメンバー同士で交際し、結婚に至ったケースもあります」

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