貴景勝の“後援会トップ”が暴行、横領の疑いで刑事告訴され… 借金返済を求めると「誰が返すか!」と暴行

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「誰が返すか!」

 こうして信頼を勝ち得たX氏は、共同でPCR検査事業を行うことを経営者に提案。21年6月、X氏が事実上所有する兵庫県内のビルを検査センターとして提供する形で事業が始まるが、トラブルが勃発してしまう。

「『オレは資産が1500億円ある』とXは言っていたのに、『国税に目を付けられ金を動かせない』と言い始めた。最終的には私がビルの内装工事費から人件費、検査器具のリース費用など約6千万円余りの初期費用を全額負担。しかも預けていた売上金は一切払ってこなかったのです」(同)

 堪りかねた経営者がX氏の事務所へ赴くと、修羅場が待っていた。

「私が“預けているお金、返してください!”と頼むと、Xは“誰が返すか、俺のんじゃ、ばかやろう!”と胸倉をつかんできて、床に叩きつけられました」(同)

 さらにX氏は預かっていた経営者の実印を悪用し会社登記などを書き換えようと企んでいたことも発覚。経営者は自分の会社まで奪われるところだったとして、告訴に至ったという。

「これからドバイに…」

「Xに対しては、『暴行』『横領』『私文書偽造』などで兵庫県警に刑事告訴し、民事でも損害賠償請求、地位不存在確認など四つの裁判を起こしています」

 訴えられた当のX氏の携帯に架電すると、

「これからドバイに行くところだから……。お話しする必要はありません」

 X氏の弁護士が言うには、

「民事訴訟の内容については係争中でノーコメントとさせていただきます。現在は後援会との関わりはありません」

 改めて貴景勝の実父にも尋ねてみたところ、

「たしかにXさんとは息子の大関昇進パーティーの集客などでお世話になったこともありますが、3年近く連絡も取っていませんし、後援会の最高顧問になってくれとお願いしたことなんて一切ない。勝手に名乗っていたんじゃないでしょうか。そもそも、あの人がいた芦屋後援会はあってないようなもので、会費を納めてくれた会員さんに番付表すら送っていない始末。私も放置しておくわけにはいかないと、全国組織の後援会を作り直した経緯があります。今後もお付き合いすることはないと思います」

 ただただ、大関には気兼ねなく綱取りにまい進してもらいたいところである。

週刊新潮 2023年2月16日号掲載

ワイド特集「栄華と零落の境界」より

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