車椅子をねじ込んで電車の運行を妨害… 韓国で障害者団体の「過激すぎる抗議活動」が問題に

国際 韓国・北朝鮮

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主導者の正体は

 全障連を主導しているのは、朴敬石(パク・ギョンソク)氏。人権活動家として知られているが、暴行と業務妨害などの容疑での28件の前科の持ち主でもある。かつて島根県で「竹島の日」制定条例案が浮上した際には、「日本の軍国主義復活糾弾、親日派清算、小泉首相退陣」を主張し、左翼・反日路線の政党で活動していた。ほかにも反米デモに参加したり、北朝鮮と中国に対する敵対禁止を主張したりするなどもしている。朴氏の配偶者は、左翼政党であり全障連の地下鉄駅デモを積極的に擁護する「正義党」の副代表だ。正義党は代表的な反日政党としても知られている。日本に対しては歴史問題を巡り強硬な態度を取っている。

 左翼寄りだった文在寅元氏が大統領だった時期の活動は控えめだったが、保守党が政権を握ったとたん、抗議行動が激しくなってきた。

 政府とソウル市も全障連との話し合いを通じて問題を解決しようとしているが、全障連の抗議行動は収まらず、経済副総理の自宅に侵入したりするなどの過激な行動も発生。交渉は進展していない。

ノ・ミンハ(在韓ジャーナリスト)

デイリー新潮編集部

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