ルフィ強制送還「一両日中発言」でフィリピンの収容所前は緊迫も…警視庁は「まだ準備中」

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「ルフィ」強制送還のXデーはいつになるのかーー。2月1日午前、フィリピン・マニラの「ビクータン収容所」前には、テレビ局を中心に記者やカメラマンが20人以上も集結していた。前日にはフィリピン側から「一両日中にも」と発言が飛び出て緊迫感が高まった。だが、土台無理な話だった。なぜなら、日本側はまだ“お迎え”の準備中。捜査員すら派遣できていない状況なのだ。

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日本人が半数占める「レムリア会見」

「ENGはまだいいから!」

 収容所前では、テレビカメラを構えたカメラマンやディレクターたちが慌ただしく動いていた。その数、約20人。当日は収容所から空港までの追っかけ取材もあると見られる。ワイドショーを中心に「ルフィ」一色の報道を展開している民放各局にとって、今回の強制送還は一大イベントなのである。

 では、Xデーはいつになるのか。マニラでキーパーソンとして注目されているのがレムリヤ法務大臣である。ほぼ連日記者会見を開いているが、毎回、話題は「ルフィ問題」に集中している。

「午前と午後、2回行われることが多いのですが、参加者の半数が日本人記者。他国の法相会見とは思えない光景になっています」(民放関係者)

 当初、フィリピン司法省の関係者は「早くても1カ月くらいはかかるのではないか」との見解を示していた。渡辺優樹容疑者ら4人はフィリピン国内で訴訟を抱えており、それを終結させない限り、強制送還できない仕組みになっているからだ。ただし、この訴訟は強制送還を遅らせるために彼らが“でっち上げた”ものと見られている。

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