元プロ棋士・橋本崇載容疑者が元妻を「殺人鬼」と中傷し逮捕 「無差別殺人を起こして自殺する」過激すぎた共同親権推進活動

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NHKで私が勝つかっこいい姿を息子に見せたかった

 橋本容疑者が突如、将棋界からの引退を表明して世間を騒がせたのは、2021年4月のことである。

 当時、「デイリー新潮」は橋本容疑者にインタビューをしていた(「橋本崇載」八段インタビュー「なぜ“連れ去り”で将棋を引退したのか、全てお話します」2021年4月12日配信)。彼が引退理由として挙げたのが「連れ去り」であった。

 橋本容疑者は2017年に元妻と結婚。19年3月に長男が誕生したが、半年も経たないうちに育児方法などをめぐり家庭不和となり、元妻は息子を連れて実家に帰ってしまった。その後、橋本容疑者は家庭裁判所に「監護者指定」と「子の引き渡し」を求める調停を起こしたが、認められず、親権をめぐって離婚訴訟になっている最中だった。

 取材時、橋本容疑者はまくしたてるように、元妻や裁判官、相手方の弁護士を非難し続けた。

「私は妻に暴力を振るったことも、浮気をしたこともありません」

「裁判官は、別居に至るまでの経緯なんてまったく見てくれない。“シングルマザーはかわいそう”という視点ありきなんです」

 妻側への怒りや子供に会えない寂しさから、精神科で「心身疾患と鬱病」と診断されたとも語っていた。

「スーパーや公園を通りがかると、幸せそうな親子連れとすれ違います。その度に動悸が激しくなり、吐き気が止まらなくなる。死にたいと思ったことも一度や二度ではありません」

「本当はNHKに映る、私が勝つかっこいい姿を息子に見せたかった」

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