人員不足で「聖教新聞」配達員に彦摩呂が 自民党に「名簿」「票ノルマ」を課す公明党の落日

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岸田総理の曖昧な回答

 そんな縁によるものか、仲井氏は岸田文雄総理とも関わりがあった。志友会の会員が代表を務める政治団体の収支報告書を見ると、2020年12月に行われた岸田総理の政治資金パーティー「岸田文雄と国政を語る会」で20万円分を購入していたことが分かる。ライズ・ジャパン及び仲井氏にもパーティー券を購入してもらっていたということなのか。岸田事務所に質問書を送るも、

「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告しているところです」

 通り一遍の曖昧なご回答。仲井氏は、

「取材には一切回答致しかねます」

 総理にも近づいた怪しい「政商」。捜査への警戒感が永田町で広がる中、かたや、苦境の国会を乗り切るためにうごめいていたのが、薗浦氏の「親分」である麻生氏だ。

自公国連立の可能性

〈自民、国民と連立検討〉

 今月2日、時事通信の報道で永田町に激震が走った。

 国民民主党の玉木雄一郎代表が年明けに入閣する案が浮上しているとして、自公国連立の可能性があることを報じたのだ。

 自民党関係者によれば、

「これには公明党代表の山口那津男さんも“全く何も聞いていない”と話し、激怒していました。他の幹部も“国民が入ってうちに何のメリットがあるのか”と激高しています」

 実は国民民主党との連立案はかねて検討されていた。主導したのは、麻生氏と茂木敏充幹事長だ。

「いまでは二人で定期的に葉巻をくゆらせるほど蜜月ですが、麻生さんは創価学会嫌いで知られていますし、茂木さんは菅義偉前総理とは違って、学会と何のパイプもなく、二人とも選挙には強いので学会に世話になることもない。そこで、口うるさい公明党の影響力をそぐために、玉木さんら国民民主党の幹部に接近し、予算案に賛成させるなどして政権に引き入れようとしてきました」(同)

 しかし、なぜこのタイミングで報じられたのか。

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