人員不足で「聖教新聞」配達員に彦摩呂が 自民党に「名簿」「票ノルマ」を課す公明党の落日

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岸田政権になり、自公の関係に変化が

 かように組織の弱体化が止まらない創価学会。呼応するように政界でも公明党の影響力が低下していくことは否めない。最近では、さる自民党幹部が皮肉交じりにこう呟いたという。

「そろそろ公明党が持つ国交大臣の椅子を自民党に戻すべきだろう」

 政治ジャーナリストの青山和弘氏が言う。

「岸田政権になり、公明党との関係はいよいよ微妙になってきました。両党幹部のパイプは細く、山口代表は不信感を募らせています。一方、茂木さんも公明党の得票数が下がっていることを踏まえ、“所詮、衰退していく政党だ”と周辺に漏らしています。救済新法の協議でも自民党との温度差は歴然で、公明党に助け舟を出さないシーンが度々ありました」

 一向に支持率の上がらない岸田総理は、

「最近は周囲に“ここまできたら思い切ってやる”と語っています。人のアドバイスを聞いて、ふらふらしてもしょうがない、と孤立感の中で、良くも悪くも開き直っている。年明け、内閣改造に踏み切るのか、政権の今後を占うものになります」(同)

 低支持率にあえぐ総理とともに、批判の矛先が統一教会から自身に向いた創価学会の“悪夢”の臨時国会はひとまず閉幕を迎えた。しかし、学会と公明党の試練は年が明けても続く。岸田総理の決断次第では、断末魔の叫びが響き続けるやもしれぬ。

週刊新潮 2022年12月15日号掲載

特集「『統一教会国会』最終盤に響く『創価学会』の断末魔」より

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