サグラダ・ファミリアは2030年ごろに完成? 「未完の建築」というロマンが消えた後にどうなるのか(古市憲寿)
14年ぶりにスペインのバルセロナへ行ってきた。一番の観光名所といえば、やはりサグラダ・ファミリアだろう。未完の建築として有名で、1882年に着工してから、実に140年も工事が続く。確かに14年前の写真と比較しても、塔が増えているのがわかる。
20世紀後半の試算では完成まで200年とも300年ともいわれていた。だが観光客の増加により建設資金が潤沢になった上に、3Dプリンターなど最新技術を導入したことにより、工期は大幅に短縮される見通しだ。恐らく2030年前後には完成するだろう。...