“替え玉受験”で逮捕の28歳男は「関西電力本店勤務」 余罪は数千件、そんなに暇だったのか

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関西電力の回答

 中小企業など厳しい職場環境で働く会社員から、怨嗟の声が吹き出したとしても不思議はないだろう。

 副業の問題も見逃せない。リモートワークで空いた時間は、サイドビジネスに充ててもいいという企業は増えてきた。もちろん会社に申請は必要であり、田中容疑者の“替え玉ビジネス”が許されないことは言うまでもない。

 だがテレワークと同じように、「在宅だと社員はろくなことをしない」という根拠に使われる可能性があるだろう。

 関西電力にリモートワークと副業について取材を依頼すると、文書で回答があった。全文をご紹介しよう。

【1:リモートワーク】
コロナウイルス感染予防を目的に多くの者が活用するようになりました。昨年度ベースで、オフィスワーク職場で約4~5割、利用しています。

【2:副業】
就業規則において副業・兼業を認めており、希望者から副業の届出を受け、各事案ごとに検討の上、副業の認定を行っています。

 田中容疑者のリモートワークに関するツイートを確認しているかと質問すると、《現在、事実確認中であり、回答は差し控えさせていただきます》とのことだった。

今後の方針

 現時点ではリモートワークや副業の規定を見直す予定はないという。

 そして関西電力の回答文書は《事実関係を確認の上、厳正に対処してまいります》という一文で結ばれていた。

註1:就活替え玉 「合格」実績 SNSに 容疑男 有名企業を列挙(読売新聞:11月23日朝刊)

註2:就活替え玉受験 容疑者「感謝されやりがい」4000件代行か(毎日新聞電子版:11月22日)

註3:「テレワークは甘え」だったのか――“テレワーク終了”に隠れた本当の意図(TechTargetジャパン:10月28日)

デイリー新潮編集部

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