森友哉はオリックスに移籍へ 次々と主力が消える「西武FA流出史」を振り返る

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

流出した豪華な顔ぶれ

 FA権を行使した西武・森友哉が11月16日、4年総額18億円(推定)でオリックスに移籍することが明らかになった。西武はFA制導入以来、主力の流出が相次ぎ、今回の森を含めると。12球団トップの計20人(国内16人、海外4人)に上る。西武ファンからは、度重なる流出に対して、「またか」というあきらめの声もあがっている。【久保田龍雄/ライター】

 年代順に振り返ると、1995年に工藤公康と石毛宏典(いずれもダイエー)、97年に清原和博(巨人)。2004年に松井稼頭央(メッツ)、06年に豊田清(巨人)、08年に和田一浩(中日)、11年に細川亨(ソフトバンク)と土肥義弘(米独立リーグ)、12年に帆足和幸(ソフトバンク)と許銘傑(オリックス)、13年に中島裕之(現・宏之、アスレチックス)、14年に涌井秀章(ロッテ)と片岡治大(巨人)、16年に脇谷亮太(巨人)、17年に岸孝之(楽天)、18年に野上亮磨(巨人)、19年に浅村栄斗(楽天)と炭谷銀仁朗(巨人)、20年に秋山翔吾(レッズ)、そして、今オフの森へと至る。

 さらに、付け加えると、93年オフに世間をあっと驚かせた3対3の大型トレードでダイエーに移籍した秋山幸二も、翌年FA資格を得ることから、その前に放出を決めたといわれ、これも“FAに準ずる流出劇”と言えるだろう。

 このほか、ポスティングでメジャー移籍した松坂大輔、牧田和久、菊池雄星も含めて、流出した選手だけで、NPB史上屈指のオールスターチームが組めるほどの豪華な顔ぶれである。

次ページ:なぜ主力を失っても戦力を維持できたのか

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。