「兵士は畑で取れる…」ロシア軍の人命軽視が招く“惨状” 専門家は「第二次世界大戦から全く進歩してない」

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「人海戦術が前提」

 何度も訓練を行い、身体に覚え込ませて、やっとのことで“新兵”になる。彼らが一人前の兵士になるためには、更なる教育と実戦経験が必要だ。

 果たして「畑や刑務所で取った兵士」に、ロシア軍は充分な新兵教育を施しているのだろうか──?

「どうやら初歩的な訓練ですら、ロシア軍は行っていないようです。練度が低くとも、人命軽視による人海戦術が前提なので、問題ないと考えているのでしょう。第二次世界大戦でソ連は約1450万人の戦死者を出しました。2番目に戦死者の多かったドイツですら約285万人です。ロシア軍は第二次世界大戦の頃から全く進歩していないと言わざるを得ません」(同・軍事ジャーナリスト)

註1:ロシア軍、退却阻止部隊を配置か 英分析、士気低下受け(共同通信:11月5日)

註2:ロシア予備役500人超死亡 手で塹壕掘り、砲撃で大隊全滅―ウクライナ(時事通信:11月7日)

註3:複数の国語辞典は、正しい読み方は「えんし」とし、「えんぴ」は旧日本軍で誤読が定着したと解説している。

デイリー新潮編集部

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