山際前大臣に続き「辞任ドミノ」が始まる? 候補として名前が挙がる5人とは

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 10月24日、統一教会問題で追及を受けてきた山際大志郎前経済再生担当相(54)は首相官邸を訪れて、岸田文雄総理(65)に辞職を願い出た。岸田総理が最も恐れる「辞任ドミノ」で名前が挙がっている人物とは一体誰なのか――。

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 10月24日は暦の上で「霜降」、季節外れのセミもすっかり鳴きやみ、朝露が霜に変わる頃だ。

 都心の気温もぐんと下がったこの日の夜、山際大志郎前経済再生相は首相官邸を訪れて、岸田文雄総理に辞職を願い出たのである。

 日中は普段と変わらぬ様子で、昼前にフジテレビが「山際大臣交代も視野に検討」と報じてからも、周囲には平静に映っていた。

 午後から行われた参院予算委員会で、新たに発覚した統一教会とのかかわり、すなわち、2019年に韓鶴子総裁と名古屋市内で撮影した集合写真について記憶はないかと問われても、

「私が思い浮かべられることはありません」

 これまでと同様、人ごと同然とシラを切っていたのだ。

「山際前大臣は8月の内閣改造で留任が決まるまでは統一教会との関係について一切明かさず、留任決定後に初めて過去のイベント出席などを認めた“確信犯”です。その後、別のイベントに出席した事実が明るみに出ても“報道を見る限り出席したと考えるのが自然だと思う”と白々しく居直り、物議を醸してきました」(政治部デスク)

「官邸はさっさとクビにしたかった」

 本誌(「週刊新潮」)も、選挙スタッフに警視庁公安部がマークする統一教会の信者が入っていた件等を報じてきたが、

「関連団体の関係者が事務所に出入りしていたことを認めたのは、ようやく10月に入ってからです」(同)

 要は、事実に目を背け、過去を顧みようとはしてこなかったのである。

 辞任後も、

「私は自身の資料を1年ごとに大体片付けてしまうというオペレーションをやってきたものですから、どうしても自分自身でさまざまな過去の出来事というものを調べられないという状況にございました」

 こう述べ、反省の色は見られなかった。そもそも、

「10月17日の衆院予算委員会が始まるまで“国会できちんと説明できる”と強気な姿勢でした。官邸はさっさと山際氏のクビを切りたがっていたのですが、本人がそんな調子でしたから、更迭は予算委員会での答弁を見て、判断するということになったのです」(前出・デスク)

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