山際前大臣に続き「辞任ドミノ」が始まる? 候補として名前が挙がる5人とは

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風呂、トイレ、キッチンが共同のアパート

 高校では部活動にも勤(いそ)しみ、青春を謳歌した山際前大臣だったが、卒業後、大きな人生の障壁にぶつかる。大学受験だ。

「彼は理系クラスで獣医を目指したのですが、だいぶ受験では苦労したみたい。2浪して、山口大学農学部獣医学科に進学しました」(同)

 大学生活は華やかさとは無縁だった。

「大学のすぐ近くにあって家賃の安さが取り柄であるものの、風呂、トイレ、キッチンは共同という古びたアパートに下宿していました。生活費を節約するために自炊していたのですが、キッチンは冬でもお湯が出ないので、“お風呂場でお皿を洗うんだ”って話していたのを憶えています」(大学時代の友人)

 若くして辛酸をなめていたわけだ。もっとも、すぐにリベンジは始まる。

 父親への学歴コンプレックスもあったのか、東大の大学院に進学。99年に獣医学の博士号を取得し、見事、“学歴ロンダリング”に成功したのだ。そして翌年には川崎市内にペットクリニックを開業するのである。その3年後には衆議院選挙で初当選を果たすのだから、まさにトントン拍子。

プロフィールから山口大学の学歴を削除

 前出の知人が明かす。

「口癖は“強くなきゃ駄目だ”。反対に弱さは認められない。東大の大学院に入ったのも、大臣ポストにこだわるのも、社会的な“強さ”を求めた結果。逆に、選挙パンフレットのプロフィール欄からは山口大学の学歴を削除していますよ」

 精神科医の片田珠美氏の分析は興味深い。

「山際前大臣は“(記憶が)ちょっとおぼつかない”といった言い訳ばかりでビックリしました。昨年4月、小室圭さんが母親の借金問題について釈明するために、ご自分を正当化する文書を公表していましたが、それに相通じるものがあります。どちらも、国民がどう受け止めるか、想像力が働いていないんです」

 さらにこう続ける。

「私の見解では二人とも、フロイトが提唱する“例外者”に該当しています。“例外者”とは、自分には例外を要求する権利があるという思いが特別に強いひとたちです。彼らはこれまでに十分苦しみ、不自由な思いをしてきたのでその分、他者や社会に“損害賠償”を請求する権利があると思い込んでいるのです」

 無論、山際前大臣が議員の立場で教団とかかわりを持つと、お墨付きを与える形になる。被害を受けるのは信者の家族や社会の方だ。

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