「中野太郎」銃撃事件の再現か 池田組長「ヘアカット中に襲撃」事件の中身
熊対策用の催涙スプレー
岡山市内の理髪店で、神戸山口組と対等連合を結んだばかりの池田組の池田孝志組長（77）が襲撃を受けた。池田組長は難を逃れ、襲撃犯は返り討ちに遭って半殺しの目にあったようだが、散髪中の襲撃で思い出されるのが中野会の中野太郎会長への銃撃事件だ。中野会で若頭補佐を務めたこともある竹垣悟・元山口組系義竜会会長（現在は暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰）が当時を振り返りながら今回の事件を解説する。
【閲覧注意】現場の理髪店で返り討ちに遭って、ボコボコにされた若頭の様子
まず、10月26日に発生した事件のあらましについてお伝えしておこう。
「午後1時すぎ、岡山市内の理髪店で池田組長の散髪中に、5代目山健組傘下・妹尾組の吉永淳若頭が1人で店内に突っ込んできました。熊対策用の催涙スプレーを噴射しながらサバイバルナイフ（刃渡り18センチ）で組長を殺害しようとしたところ、ボディガード4人に行く手を阻まれ、取り押さえられました。このうち1人が右手の指を切り、もう1人がスプレーで目や顔面にケガをしたようです」
と、担当記者。
個室で散髪中だった
「吉永若頭は“池田～!!”と叫びながら店内に飛び込んだそうです。後の警察の調べに“刺してやろうと思って突っ込んだ”と話しており、殺意は明らか。それでも池田組長は理髪店内の個室にいて襲撃を回避できたようです。吉永若頭は殺人未遂容疑で逮捕されましたが、襲撃に失敗した結果、ボディガードから執拗に返り討ちに遭い、半殺しの状態になりました」（同）
恐らく池田組長が別室にいることを事前に把握していなかったのだろう。その点で、襲撃計画としては練れていなかったということか。
「白昼堂々の犯行に見えて、緻密さが足りなかった印象です。襲撃にミスをして返り討ちに遭ってしまったわけですから。ただ、結構なレベルのケガを吉永若頭が負っているので、ボディガード側も過剰防衛ということで身柄を拘束される可能性もあります」
と、竹垣氏。
そしてこの襲撃後の同日午後9時ごろ、今度は池田組長の住むマンションの駐車場で、組長が使う車両に弾丸数発が撃ち込まれた。警察に拳銃を持って出頭してきた男が銃砲刀剣類所持等取締法違反の容疑で逮捕されている。
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