熊野正士議員のセクハラ行為、公明党のウソを暴く「証拠LINE」 「議員を辞めないといけないかもしれません」

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 まさに逆ギレである。本誌(「週刊新潮」)が報じた、熊野正士(せいし)・参院議員(57)のセクハラと公明党幹部による「口封じ」疑惑。真摯に反省するのが筋だが、彼らの出した答えは「提訴」であった。本当に山口那津男代表らはセクハラを把握していなかったのか。そのうそを暴く証拠がある。

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「今回の対応を見て、許せないなと感じましたね」

 と怒りをあらわにするのは、本誌9月15日号で熊野議員をセクハラ告発した被害女性である。

「うそをついているのは公明党の方なのに、それを隠そうとしている。熊野さんに辞職勧告という一方で、自らの疑惑については蓋をしようとしていますね」

 まずは9月15日号の告発内容について振り返っておく。

 この女性を仮に太田恵子さんとする。彼女は50代独身で、関西地方の社会福祉団体で幹部を務めている。本人は信者ではないが、親が会員の創価学会2世だ。

 太田さんは2016年、当時、参院比例区で初当選したばかりの熊野議員と公明党関係者を通じて知り合った。2年前、初めて食事をしたのをきっかけに熊野議員は距離を縮め、「会いたい」と連呼するように。昨年10月に会った際には、お尻を握られる「わいせつ行為」も受けた。

 その後、電話やLINEは頻度を増す。中でも悪質だったのは、〈服の上からでも、恵子(注:原文は実名。以下同)さんの、とても柔らかいマシュマロお尻がわかるの。〉などと熊野議員が太田さんとの性行為を妄想した“願望プレイ”を“作文”して送り付けてくるようになったこと。ちなみに熊野議員は既婚者で、2人の娘を持つ身だ。

「それが表に出ると議席が…」

 今年4月には、夜の11時過ぎに泥酔した熊野議員から電話が来て、卑猥な言葉を浴びせられた。議員は7月の参院選で2期目の当選を目指し、党から公認も得ていたが、堪忍袋の緒が切れた太田さんは、議員を紹介した公明党関係者を通じ、北側一雄副代表に抗議。すると北側氏から電話があり、謝罪を受けた。その際には酔っぱらい電話だけでなく、卑猥な言葉を浴びせられたことも伝えている。翌5月には、山口那津男代表からも電話で謝罪されたが、一方で彼女が「議員を続けてはいけない人です」と伝えると、「それが表に出ると議席が……」と選挙後まで口外しないことを暗に要求されたという。

 結局、太田さんは被害を胸のうちに秘め、熊野議員は当選を果たす。が、その後も辞職について動きは見られず、太田さんは警察や弁護士に相談する一方、本誌にその被害について告発したというわけだ。

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