「中村警察庁長官」が辞職 「准強姦逮捕状」握り潰しで注目され、戦後最長の安倍政権を支えた最後の官邸官僚

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菅氏との蜜月

「同期入庁組は能力のある人材が豊富で、警察庁長官や警視総監の候補者は何人かいました。実は中村氏は出世レースでトップを走っていたかというと、そうでもなくて、現在、警察庁ナンバー2で次期長官の露木康浩次長のほうが、評価は高かった。転機は“政権交代”です」(社会部デスク)

 政権交代といっても、民主党政権の誕生ではない。安倍晋三総裁率いる自民党が政権を奪還した2012年のことだ。

「中村氏は菅直人政権で、仙谷由人官房長官の秘書官でした。普通ならば政権交代でお役御免になるはずだったのですが、新たにやってきた菅義偉官房長官に土下座せんばかりに“続けたい”と懇願したそうです。その意を汲んで菅さんは留任させ、中村氏は持ち前の危機管理能力を発揮して、二人三脚で難局に対処していくことになります」(同)

 ある財界関係者はこう証言する。

「些細なことでも2人は連絡を取り合っているように見えましたね。菅さんは色んな人と会って話を聞き出して政治に生かす手法を採っていましたが、それをフォローしていたのが中村氏でした。菅さんに有用だと思った人をくっつけることもやっており、個人秘書のような存在だったと言えるでしょう」

長官レースのトップへ

 いつしか菅官房長官にとって、懐刀の中村氏は余人をもって代えがたい存在となっていった。

「結局2015年春まで、民主党政権時代を含めて5年半もの長きにわたり秘書官を務めることになりました。その後、警視庁刑事部のトップである刑事部長に着任します。その頃からすでに、将来の警察庁長官就任はほぼ間違いなしと言われるようになります」(前出の社会部デスク)

 刑事部長に就くにあたって懸案だったのは、捜査二課の仕事ぶりだった。着任直前の捜査二課の「成績」は極めて悪く、2014年には贈収賄案件を1件も摘発できなかったことが記事になったほどだったのだ。

 ここにテコ入れをはかったのが中村氏だった。

「中村氏は就任以降、4件の贈収賄事件を捜査二課に摘発させます。実際は中村氏自身が情報を持ってきたようなのですが、機を見るに敏と言うか、過去の捜査二課人脈を遺憾なく発揮したというか、出世する人は結果もしっかり出すものなのだなと感心したものです」(同)

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