村上宗隆に続く「和製大砲候補」6人の実名 野手に転向した“変わり種”も

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甲子園の決勝で「奥川恭伸」から本塁打

 リチャードと同じ育成ドラフト出身ながら、楽しみな存在となっているのが高卒3年目の山本大斗(ロッテ)だ。

 2020年の育成ドラフト3位でロッテに入団すると、ルーキーイヤーの昨年は二軍でチーム2位タイとなる5本塁打をマークした。シーズンオフに行われた若手の登竜門として知られるフェニックスリーグでも、全体でトップとなる5本塁打を放ち、その活躍が認められて春季キャンプでは一軍に抜擢されている。

 2年目の今年は、二軍で打率こそ2割台前半ながら、前半戦だけで昨年と並ぶ5本塁打に到達するなど、その長打力には磨きがかかっている。打つ以外の部分では、肩の強さがあるのも魅力だ。まずは、支配下登録が目標となるが、貴重な右の大砲候補として期待したい存在だ。

 一方、セ・リーグで期待したい選手が高卒3年目の井上広大(阪神)だ。履正社では4番打者として3年夏に甲子園優勝を経験。決勝戦では星稜のエースだった奥川恭伸(ヤクルト)からホームランを放っている。

 ドラフト2位で阪神に入団すると、1年目、2年目ともに二軍ではチームトップとなる9本塁打を放ち、持ち前の長打力を見せている。

 課題となるのは、バッティングの確実性だ。二軍での打率を見てみると、1年目は.226、昨年は.267と改善したかに見えたが、今年は前半戦を終わって.223と再び低下。特に三振の数が多く、今年はここまで317打席で100三振と過去2年間を上回るペースとなっている。

 ホームランバッターにとって三振の数が多いことは決して悪いことばかりではないが、二軍レベルでここまで多いというのは、少し問題だろう。ホームランに関しては今年も前半戦だけで6本塁打と順調に積み重ねているだけに、後半戦はもう少しコンタクト力が改善してくることを期待したい。

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