統一教会 殺人事件も起きた日本人妻の悲劇 従軍慰安婦の過去があるからどんな韓国人と結婚させられても感謝しなければらない

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「家庭崩壊の瀬戸際」

 こうした“日本人妻”の辛苦は、まさに氷山の一角に過ぎない。統一教会では、苦難に耐えるほど幸せになると教える。そのため被害が表面化しない傾向が強い。

 櫻井・中西の両氏が執筆した『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』の「おわりに」には、以下のような記述がある。約10年前の文章だが、全く古びていない。統一教会の問題点が全く変わっていないからだ。

《統一教会は高度経済成長下にあった日本を打出の小槌として使い、世界宣教の布石を打った。統一教会の事業体で生活の糧を得ているのは一部の幹部に限られ、日本において青年信者の多くは合同結婚式まで数年間ただ同然で使用され、壮婦と呼ばれる既婚婦人達は自己破産や家庭崩壊の瀬戸際まで資産を献金するよう迫られている》

《統一教会の信者は、地上天国の実現、霊界の解放という宗教的理念のために生活の安定、家族の扶養、老後の保障といった問題を一切度外視して、文鮮明をメシヤとして信奉し、配偶者選択から家族の将来を含めて一切を委ねきる。このような信仰や組織のあり方を構築してきた統一教会の責任は韓国のみならず、日本の幹部にも問われるべきものだ》

註:中西尋子氏の肩書きは、書籍には《関西学院大学、関西大学、京都女子大学、阪南大学等非常勤講師》と記載。

デイリー新潮編集部

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