統一教会 殺人事件も起きた日本人妻の悲劇 従軍慰安婦の過去があるからどんな韓国人と結婚させられても感謝しなければらない

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信仰でもギャップ

 署名は《有田芳生&本誌特別取材班》。前参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏(70)は、80年代後半から霊感商法の取材に携わっていたことでも知られる。

「有田さんたち取材班も韓国の農村地帯に注目しました。大田(テジョン)市郊外の農村部に住む34歳の男性信者に『なぜ入信したのか』と質問すると、あっさり『「信者になれば結婚できる」と言われたから』と答えています」(同・記者)

 洗脳状態にある日本人の女性信者は、《教祖の生まれた国である韓国の男性信者と結婚することが、「光栄で自慢」になる》という。

 興味深いことに、この特集記事では韓国人男性の悩みやトラブルにも誌面を割いている。33歳のサラリーマンが登場し、合同結婚式で日本人女性と結婚したが、《日本人を嫌う両親》との諍いが絶えないと打ち明けた。

 そもそも男性は、熱心な信者ではない。一方、女性の信仰は並外れている。そのギャップを次のように語っている。

《「一心不乱に教えとひとつになろうという彼女の姿勢にはただただ驚いて、口を挟むことができません。韓国での信仰は、あっちを見たり、こっちを見たりというものですから、日本人の一途な一生懸命さにはついていけません」》

性的トラブル

 信者である日本人女性は、韓国で生活することになっても、何とか順応しようと努力を重ねる。その理由について女性たちは、有田氏らに《「日本よりは楽だ」》と口を揃えたという。

 有田氏は《それはそうだろう》と書く。日本の信者は《常に、伝道と経済活動のノルマに追われている》が、韓国ではそれほどでもないからだ。

 とはいえ、合同結婚式自体に無理があるのは言うまでもない。夫の暴力や散財は前に見た通りだ。時間が経てば経つほど、トラブルの報道は増えていく。

 2010年3月には600ページを超える大著、『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』(北海道大学出版会)が出版された。

 著者は北海道大学教授・櫻井義秀氏と中西尋子氏(註)。2人とも専門は宗教学だ。

 この労作を元に、週刊ポストは2010年6月4日号に特集記事を掲載した。櫻井・中西の両氏は同誌の取材に、日本人妻は夫と性的、金銭的なトラブルを抱えるケースが少なくないと指摘する。

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