“最後の安倍チルドレン”生稲晃子 選挙事務所の“クラスター発生”騒動で身内からも「恨み節」

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 7月10日投開票の参院選東京選挙区に自民党から出馬し、初当選を果たした元「おニャン子クラブ」メンバーの生稲晃子氏(54)。13日に東京都庁で行われた当選証書付与式で「人の痛みが分かる政治家になりたい」と抱負を語ったが、この時、彼女の周辺では“事件”が起こっていたという。

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 凶弾に倒れた安倍晋三元首相が政治家転身へのキッカケをつくったことから、“最後の安倍チルドレン”とも呼ばれる生稲氏。

 しかし6枠中の5位に滑り込む結果となった選挙戦は“受難”の連続だった。メディアのアンケート調査に同じ自民党でトップ当選を果たした朝日健太郎氏の回答を“コピペ”した疑惑が浮上したり、選挙特番に出演しない理由を「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだ」と当確前に一方的に報じられたりと“踏んだり蹴ったり”。

 選挙を支援した自民党関係者が話す。

「当初は“元アイドル”の肩書に加え、乳がんとの闘いを乗り越えた経歴などから“目玉候補”となる予定でしたが、選挙戦が始まると支持率は伸びず苦戦を強いられた。素直で温厚な性格の女性ですが、それゆえ街頭演説でも“台本”通りに読むきらいがあり、有権者の心に彼女の声が思ったより響かなかったのは反省点です」

 実は当選直後から、生稲氏の周辺でコロナ感染者が続出する騒動が持ち上がっていたことは知られていない。

市議7人が感染

 生稲氏の選挙事務所は中央区八重洲と、立川駅前の「三多摩事務所」の2カ所に開設されたが、騒動の舞台とされるのは三多摩事務所という。

 多摩地区の自民党選対関係者が話す。

「選挙期間中、三多摩事務所には多摩地区の自民党系市議や関係者が支援の実働部隊として頻繁に出入りしていた。投開票日も深夜まで同事務所に関係者が集まり、翌11日には生稲さんが事務所を訪れて当選報告会も行われた。それほど広い事務所ではないので、両日とも“密”に近い状況が生まれる時間帯もありました。そしてこの日以降、会場にいたメンバーを中心に“コロナに感染した”との報告が複数上がってきたのです」

 現時点で判明しているのは、選挙支援の中心を担った立川市議のうち、自民3人、公明1人、さらに他会派の3人の計7人が「陽性者」として議会などに報告されているという。

 そのうちのひとりが、デイリー新潮が今年5月、「不貞関係で訴えられ、政倫審にかけられた疑惑の元アイドル市議」として報じた中山ひと美市議。中山氏は13日、政倫審第3回審査会に出席して質疑応答にこたえる予定だったが、「コロナ感染で出席できない旨が議会事務局から通達」(立川市議)され、審査会は延期された経緯がある。

「市議が一度にこれほど大量感染するのは初めてのこと。感染報告のタイミングから見て、生稲さんの事務所が“クラスター発生源”となった疑いは残っているが、彼女を騒動に巻き込む懸念もあるため、経路などを検証するまでには至っていません」(同)

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