「サメが襲ったとしか…」 「遊戯王」作者の第一発見者が語る“惨状” 専門家が語る死因とサメ対策

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 元総理が凶弾に斃(たお)れる数日前、その訃報は日本人としては異例の形で世界中を駆け巡った。海外でも多くのファンを持つ少年マンガ「遊☆戯☆王」の作者・高橋和希さん(享年60)の遺体が、今月6日に沖縄県名護市の沖合で発見されたのだ。第一発見者が明かすのは彼の凄絶な最期の姿だった。

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「うつ伏せ姿で漂流していて、ちぎれかけたお腹から腸などの内臓が出ていた。これは……と思って、すぐに消防へと通報しました」

 そう話すのは、名護市内のマリンショップに勤務する40代の男性だ。

「この日は朝の10時頃から、ジェットスキーでお客さんをバナナボートに乗せ沖合に出ていました。天候は薄曇りでしたが、高橋さんを発見してから大雨となって、波も荒れてきたので救出は困難を極めた。消防隊員をジェットスキーに乗せて現場まで運んだのですが、遺体は足が皮一枚でつながっている状態。取れてしまう可能性があったので、引き上げるためのネットを用意するなど、僕らでできることはやったつもりです」

第一発見者に聞くと…

 亡くなった高橋さんは、趣味のマリンスポーツを楽しむため単身で沖縄を訪れており、乗っていたレンタカーは現場から約12キロ離れた恩納村で見つかった。

「Tシャツ姿でシュノーケルと足ヒレをつけていました。そもそもシュノーケルは一人でやるものではないし、潮に流され陸へ戻れなくなる場合もあります。私も仕事柄、海は何が起こるか分からない恐い場所だと思っていますから」

 と振り返る先の第一発見者の男性は、こうも言う。

「あのやられ方は、誰がどう見てもサメが襲ったとしか考えられません。もっとも生きている時にやられてしまったのか、それとも溺れてしまった後なのかどうかは分かりませんが……」

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