「安倍元首相に最も食い込んだ記者」がNHKの地上波看板ニュース番組に登場しなかった理由

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干されたままならば

 別の幹部局員はこう明かす。

「岩田氏は去年、政治部を離れたものの復帰を熱望しています。しかし正籬副会長らの反対でそれが実現していない。元々、両者は関係が芳しくなく、正籬副会長としては岩田氏が目立つのを良しとしなかったのかもしれません。さらに前田晃伸会長が岩田氏を評価していないとの噂があり、それに忖度したという説もあります。正籬副会長は主体的に動くようなタイプの人間ではないみたいですからね」

 ともあれ、正籬副会長は少なくとも今年末まで現職に留まる見通しだという。

「その間、岩田氏は“干されたまま”ということになります。彼女はエース記者としてやってきた自負とまだまだやれることはあるという思いから、会社を辞める旨を周辺に相談してきたようです。その中には、安倍氏や安倍氏の秘書官や補佐官などを務めた今井尚哉氏も当然含まれているとのことでした」(同)

 実際、岩田氏は安倍氏に関する書籍の執筆・出版を検討中だったという話も流れている。

「辞める・辞めないは別にして、安倍氏にベッタリということで毀誉褒貶さまざまだった岩田氏ですが、安倍氏が非業の死を遂げた今回のような時こそとっておきの秘話をお茶の間に披露してもらいたかったとも感じましたね」(同)

 視聴者もそれを歓迎しただろうし、岩田氏も伝えたいと思ったことだろう。

デイリー新潮編集部

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