ラスベガスで破産した「京大卒ギャンブル系YouTuber」の告白「借金はポーカーで返します!」「家族は応援してくれている」

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「賭博には、人生では決して味わえぬ敗北の味がある」。劇作家 ・寺山修司の言葉である。これから紹介する破天荒男のギャンブル人生も、常人にはなかなか味わえぬものだろう。36歳・独身。借金だらけの京大卒YouTuber。ラスベガスで引き起こした「3万ドルバカラ騒動」で話題沸騰中の男性がインタビューに応じた。

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1浪3留の京大卒

「しばらくは精神的にボロボロでした。でも、今はいろいろな方に助けていただき、目処も立ちました。ようやく前向きな気持ちになれたところです。今日は何でも聞いてください」

 Zoom画面に現れた男性は晴れやかな表情でこう言った。立ち直りが早い人とは、まさにこういう人を指すのだろう。

 彼は“自称”プロポーカープレイヤーの中村多聞さん(36)。1浪して京都大学工学部に入学したが、アメフトに夢中になって3度留年。2013年に卒業後、ゲーム会社「GREE」など数社を転々としたのち「サラリーマンは合わない。趣味だったポーカーを職業にしよう」と決意、し32歳頃に脱サラした。その後は世界のカジノを転戦してきたギャンブラーである。

 彼こそがラスベガスでとんでもない騒動を起こしたことで、今やポーカー界隈を飛び越え、ネット上で注目を集めている人物なのである。

生涯獲得賞金は1億5000万円超え

 中村さんは6月、WSOP(ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー)と呼ばれるポーカーの世界大会に参戦した。同大会はギャンブルの聖地・ラスベガスで2カ月間にわたって約90のトーナメントが開催される世界最大のポーカーイベントだ。

 ポーカー大会といっても、金さえ払えば誰もが参加できるギャンブル。参加人数の上位約15パーセントに入賞した参加者だけが賞金を獲得でき、上位になるほど賞金額が上がっていくシステムで、優勝の一攫千金を夢見てポーカー愛好家たちは大会に集う。

 中村さんが5年間、ポーカー大会を回って得た賞金総額は112万273ドル(約1億5000万円)にも及ぶ。日本人の中でもトップクラスの有名ポーカープレイヤーなのである。

 では、ここからはご本人に騒動を振り返っていただこう。

「ラスベガスに渡ってから騒動を起こすまでの間、はっきり覚えていませんが15回くらいトーナメントに出場しました。参加費としてつぎ込んだのは約7万ドル (約960万円)。賞金として返ってきたのは約4万ドル(約550万円)くらいです。ここで資金が底をついてしまった」

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