東日本から消滅して5年 スナック菓子「カール」がお土産として人気再燃中

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「カール」と言えば、ご存じ製菓大手・明治の看板商品として、子供から大人まで、長年にわたり愛されてきたスナック菓子だ。♪それにつけても、で始まるCMソングをご記憶の人も多いかと思う。そんなスナック界の人気者が“東日本での販売を終了”という、衝撃のニュースが駆け巡ったのは、2017年5月。ネットには「ショック」「カールおじさんはどうなるんだ」「ヘイ、カール!」「好きだったのに」といった、悲しみの声があがった。あれから5年。カールを取り巻く状況は意外な展開を見せていた。

会社の顔

 1968年に日本初のスナック菓子として登場したカールは、トウモロコシを原料とし、サクサクとした触感と、飽きのこない味付け、そしてイメージキャラクター「カールおじさん」の親しみやすさも相まって人気を博し、1990年代には年間の売上が190億円にまで達した。しかしその後は、ポテトチップスなどにシェアを奪われ、じりじりと下降路線を辿り、東日本での販売終了が決まる直前の2016年は、60億円まで落ち込んでいた。

 経済部記者が言う。

「それでも明治が、カールを販売終了とせず、西日本で売り続けるという異例の判断を下したのは、カールが単なる一商品ではなく、いわば会社の『顔』でもあるからです。いくら売れないからと言って切り捨ててしまうと、会社のイメージ全体に傷がつく、と考えたのでしょう」

昔の友人に会った気分

 社としては苦渋の決断だったというわけだ。ところで、そんなカール、西日本限定となったことで、ある現象が起きているという。東京在住の30代サラリーマン男性の話。

「福岡に出張に行った帰りに、会社用にお土産を買うのですが、定番の『博多通りもん』とか『明太子せんべい』とか、何度も同じものだと飽きられるじゃないですか。そんなときに、カールを持っていくと喜ばれるんですよ。『このパッケージひさびさに見た~』と、まるで昔の友人にばったり出くわしたときのような感覚になるみたいです」

 そう、今やカールは、ご当地ならぬ、西日本土産として人気を博しているというのだ。新大阪駅構内の土産物店でも、

「以前からカールは置いていましたが、西日本限定になってからは売れ方が変わりました。休日に大阪に遊びにこられて、東京に帰るときに買っていかれる方が多いですね」(担当者)

「お土産としてのカール」が、定着しつつあるというのだ。さらに、ネットを覗くと、やはり、ありました、カールの通販。ここにも購入者による「やっぱりおいしい」「注文してよかった」「東日本でも売ってほしい」というコメントが躍っている。

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