6代目山口組から神戸山口組と絆會トップへの更なる襲撃は? 絆會トップが元サヤ復帰に二の足を踏むワケ

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しかるべき幹部ポストは用意されず

「5代目山健組の中田浩司組長が元サヤに収まったお陰で、山健組本部(神戸市中央区花隈町)周辺は、中田組長、井上組長それぞれが権利を主張する土地が存在することになり、訴訟沙汰になっているんです。これについては、井上組長が引退してカタギになることで神戸側の主張が認められやすくなるのではないかとの見方もあります」

 それを望む神戸山口組側の人間がそれなりにいるということなのだろう。竹垣氏は「それはともかく」と付言し、こう続ける。

「これ以上の犠牲を出さないためにも、井上組長には決断の時期が迫っているように思います。ちなみに神戸山口組内は解散を巡って割れているようです。井上組長はかたくなな解散否定派。入江禎(ただし)副組長は井上組長寄りであるのに対し、寺岡修若頭は解散推進派となっていると聞いています」

 その一方で、前述の通り自宅を襲撃された絆會の織田代表の動向にも注目が集まっているが、

「織田代表は6代目側に戻る話が進んでいると聞いています。ただ、それがすんなり行かないのは条件面で障壁があるから。具体的には、織田代表が戻るに当たってしかるべき幹部ポストは用意されていないことに、織田代表は不満に感じているとのことです。5代目山健組の中田組長は幹部として処遇されたのに対して自分がヒラなのは納得が行かないというわけですね。ただ、2020年に神戸山口組を抜けて独立組織となった池田組から資金を融通してもらっているようで、カネの面では心配ないと聞いています」

 神戸山口組、絆會、それぞれに悩ましい状況にあるようだ。

デイリー新潮編集部

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