「オリンパス粉飾事件」特捜部が証拠改竄“疑惑のUSB” 「プロパティ変更ソフト」使用時にミスか

ビジネス 企業・業界

  • ブックマーク

Advertisement

プロパティ

「検察は5カ月間、新証拠集めに奔走したに違いありません。金商法違反で逮捕したものの、私から何の供述も得られず、時間稼ぎのために詐欺で再逮捕した。つまり、詐欺はオマケでした。しかし、金商法違反の証拠にケチがつき、捜査の比重を変えたのです」

 結果、検察は詐欺容疑にかかわる新たな証拠を裁判所に提出。

「それは、ともに逮捕された、私が代表を務める投資コンサルティング会社の役員の自宅から押収されたUSBメモリです。ベンチャー企業3社が将来有望な企業であることを群栄化学に説明するための会社概要など五つのファイルが保存されていました」

 横尾氏は、このUSBメモリに検察による改竄の形跡を発見した。「プロパティ」(ファイルの詳細情報)に、ファイルに手を加え、「プロパティ変更ソフト」を使って更新日時を戻す際にミスが起きたことを示す証拠が残っていたのだ。

「週刊新潮」2022年6月16日号「MONEY」欄の有料版では、横尾氏の証言により、USBメモリに残された改竄の証拠をはじめ、検察が行った証拠捏造を詳報する。

週刊新潮 2022年6月16日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。