史上最年少で囲碁「名人」挑戦の仲邑菫 叔母が振り返る「神童の育て方」

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「おそらく高校には進学しない」

 改めて辰己三段に聞くと、

「昔は負けると悔しくて泣いてしまう場面もありましたが、プロデビュー後は思った以上に注目を浴び、対局が終わればマスコミの方に感想を聞かれるなどしてきたので、しっかり喋らないといけない環境で鍛えられた面はあるでしょう」

 実際、この数年の写真を見比べてみても目力が強く、一気に大人びた印象を受けるのだ。

「恐らく菫は高校に進学しないんじゃないか。そう思いますね。将棋の藤井さんは高校を中退してニュースになりましたが、私たちの世代は中学生くらいでプロ入りすれば、高校時代は勉強している場合じゃないだろうという感覚が普通だった。棋力が一番伸びる時期なので、1日10時間はあたり前のように碁を打つ。菫もこのまま実力を磨けば、中学生のうちにタイトルをとれるのではないかと期待しています」(同)

 令和の囲碁界を引っ張る神童の次なる一手は――。

週刊新潮 2022年5月5・12日号掲載

ワイド特集「黄金郷へ」より

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