「神戸山口組」ナンバー2の自宅に元半グレが“特攻”の「特筆すべき点」 かつて襲撃を受けた元ヤクザが明かす「された側の憂鬱」

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5発の銃弾をハジかれましてね

 竹垣氏が続ける。

「さらに、副組長の自宅の方に突っ込んだというのも注目点です。去年、同じ神戸山口組の寺岡修若頭と極めて親しい人物の自宅にトラックが“特攻”したことがありましたが、それにしても寺岡若頭本人がターゲットではありませんでした」

 つまり「若い子単独」「自宅」「車両特攻」という組み合わせが、これまでの業界的な常識からすると珍しいというのが竹垣氏の見解である。

 ちなみに竹垣氏自身は2015年8月に、ある組織から自宅を銃撃されたことがある。

「ウチの家の玄関に向けて5発の銃弾をハジかれましてね。お盆の最中で玄関を修理しようにも業者が休んでおり、しばらくはガムテープで塞いで凌ぎましたよ(笑)。警察も、“どこから手配してきたんか”と思うくらいの頑強なアメ車でやってきて、1カ月くらい夜間だけやったけど張り込んで警備してくれました」

 アッケラカンと語っているように見えるが、もちろんそうではないところもあるようで、

「私はその時点でカタギでしたから入江副組長と立場は違いますが、自宅には家族が一緒にいますから“何かあったら困る”というふうに考えますよね。個人的には事務所を襲われるよりもショックでした」

 今回の件は6代目と神戸側とで繰り返されている抗争に新たな展開が見られた以上に、当事者たちにとってはインパクトのある襲撃となったと言えそうだ。

デイリー新潮編集部

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