「朝鮮人引き揚げ」で巨大な利権を得た「在日本朝鮮人連盟」 鉄道乗車券も悪用

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巨大な利権を手にした朝連

 当初、引き揚げ者は政府とGHQがリストを作り興生会に渡していたが、朝連は独自にリストを作成した。引き揚げによって連盟員が減少することを恐れて、

「朝連が引揚特権喪失者リストを作成し、もし、朝連が希望すれば、自己の親しいものの引揚を延期し、その代わりに無関係なものを呼び出すことができた」(ワグナー・同前)

 というのである。

 この引き揚げ業務によって、朝連は巨大な利権を手にした。それは全国の朝鮮人たちを引き揚げ港まで運ぶ鉄道乗車券の販売である。そしてさらに朝鮮人帰還に当たって、博多、仙崎までの荷物輸送業務も引き受けることになった。人を多く運ぶため携行品が制限されたからである。

 当時、日本共産党宮城県委員会委員長であった遠藤忠夫は、

「日本人は切符を入手するのが困難でしたが、朝鮮人は戦勝国といったらおかしいが、団体交渉で切符をうまく買ったんです」(「証言3 宮城県共産党と仙台の在日朝鮮人社会――高橋正美さんと遠藤忠夫さんのお話〈地域社会における在日朝鮮人とGHQ〉」「東西南北別冊01」和光大学リポジトリ)

 と発言している。これに応じてイ・ヒョンナンも、

「宮城県でも、帰りたい人はみんな仙台の朝連の窓口に行ってキップをもらいました」(同前)

 と答えている。つまり朝連が鉄道乗車券を発券、発売していたのである。ただし、運輸省とどんな取り決めになっていたかはわからない。

闇市で売られる米の買い付けに使われた鉄道乗車券

 連合軍総司令部(GHQ)と日本政府の連絡役である終戦連絡中央事務局は、朝鮮人の乗車券問題について善処を図るよう何度もGHQに訴えている。

「中国人、台湾人及び朝鮮人はこの特典的地位を利用し、鉄道の混雑を無視して、指定席或いは車両全部を要求して日本人乗客を脅迫し或いは追い出す傾向がある。更に、それら非日本人に取得された上記の乗車券の多くが闇市で再販売或いは闇市商品を集めるための旅行に使用された」(「中国人・台湾人及び朝鮮人の鉄道輸送妨害に対する取り締まりの件」1946年2月4日 CLO No.538)

 そしてその一例として、

「一九四六年一月十七日上野駅で、本来日本人引揚者のために設定された客車四両が朝鮮人たちに強制的に接収され、闇市の米を購入するために秋田行きに利用された」(同)

 と、記している。

 鉄道乗車券は、闇市で売られる米の買い付けに不可欠だった。朝鮮人は朝連が発行する鉄道乗車券を使い、農村と都市の闇市を往復した。当時、米は統制品で、食糧管理法で厳しく規制されていたが、配給の米だけではとうてい庶民の胃袋を満たすことはできず、闇米が大量に流通していた。

 冒頭に登場した朝連秋田本部の李又鳳は、

「秋田には米があるというので、大阪、京都、名古屋、東京あたりから集団で買い出しにくる者がどっと増えてきた。(略)米は高い値で売れるのでヤミ米が横行する。(略)一人で五俵も、六俵も買い入れると、集団できているので百俵単位になる。これを汽車に乗せて大移動となる。このヤミ米の取り締まりが警察によって行われるのだが、関西、名古屋、東京方面から集団でくる朝鮮人には大館の警察の力ではなんともしようがない」(李又鳳・同前)

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