生稲晃子、中条きよし、松野明美‥一足早い、夏の参院選「タレント候補5人」当落予想

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 参院選と言えば、毎回話題になるのがタレント候補者である。7月に行われる今年の参院選で最も注目を集めているのは、東京選挙区で自民党から出馬する、「おニャン子クラブ」の元メンバーでタレントの生稲晃子氏(54)だ。政治評論家の小林吉弥氏に、彼女も含め5人のタレント候補の当落を占ってもらった。

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 東京選挙区は全国一の激戦区になりそうだ。定数6に対して20人が立候補予定(4月28日現在)。このうち、現職は自民党で元ビーチバレー選手の朝日健太郎、立憲民主党の蓮舫、日本共産党の山添拓、公明党の竹谷とし子の4人である。

「この4人は堅調だと言われていますが、そんな中で生稲さんは台風の目になりそうです」

 と、小林氏は分析する。

「生稲は安倍派が総力を挙げて支援するでしょうし、同じ東京選挙区から出ている丸川珠代参院議員も応援していますから、当選は間違いないでしょう。生稲、蓮舫、竹谷とで女の戦いになりそうです。立憲民主党は勢いがなくなり、蓮舫もかつてのような強さはなくなりました。結果、女性票が生稲に集中するかもしれません。一方、同じ自民党の朝日が貧乏くじを引く可能性があります」

中条きよしは当確

 東京選挙区には、れいわ新選組の山本太郎代表が出馬する可能性もある。

「山本は神奈川選挙区から出馬すると言われていますが、ギリギリになって東京選挙区に変更するかもしれない。彼は、かつての勢いに陰りが見えてきましたが、それでも出ればかなり票を集める。朝日は6番目での当選とみていますから、苦戦を余儀なくされますよ」

 比例代表はどうか。衆院選の比例代表はブロックごとに政党名でしか投票できないが、参院選は、全国比例で候補者名と政党名のどちらでも投票することができる。そのため、芸能人やスポーツ選手などの著名人候補者が有利と言われる。

 日本維新の会は、時代劇「必殺仕事人」などに出演した俳優の中条きよし氏(76)、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(64)、元マラソン選手で熊本県議だった松野明美氏(54)の3人を擁立する予定だ。

「3人の候補者のなかで確実に当選するのは、中条ですね。彼には、中高年女性のファンが多いので、女性票を多く取り込むでしょう」

 青島氏はどうか。

「彼がヤクルト時代のことを知っている人はあまりいません。そもそも2019年に埼玉知事選に出馬しましたが、落選しています。新鮮味のない候補なので、苦戦するんじゃないでしょうか」

 松野氏は、1995年に現役引退。その後2010年の熊本市議選で初当選し、2期務めた後、2015年から熊本県議になった。

「その人気が中央政界で通用するか疑問ですね。彼女は当初、立憲民主党から声をかけられていたのですが、昨年の総選挙で議席を減らしたため、辞退しました。勢いのある維新を選んだわけですが、当選は難しいかもしれません」

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