独立リーグ・高知の新たなる挑戦…主将はアフリカの“最貧国”からやってきた

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「ブルキナファソ野球を応援する会」

 高知の選手たちは、独立リーグでの少ない給料を補うため、アルバイトで農作業に携わるケースも多い。地域の人たちと生活をともにすることで、町と球団との絆が深まっていく。

「日本に来て、ずっと佐川に住んでいます」

 流暢な日本語でそう語る主将のサンホ・ラシィナは、来日して8年が過ぎた。世界でも「最貧国」に分類されるアフリカの小国・ブルキナファソ。ラシィナが来日したのは2013年、15歳のときだった。

 日本の海外青年協力隊員から、野球を教えてもらった。それをきっかけに設立された「ブルキナファソ野球を応援する会」が中心となって、日本で野球に挑戦する「プロチャレンジプロジェクト」が行われた。

 そのテストに合格したのが、ラシィナだった。

 日本国内の独立リーグや社会人チームの30チームに、ラシィナの受け入れを問い合わせたところ「興味があります」と返答したのは、高知1球団だけだったという。

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