50代男性「芸能人との出会いもある」 経験者が語るアプリ時代のリアルな恋愛事情

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マッチングアプリが出会いの場に

「こんにちは! 僕はアイドルグループ〇〇のメンバーの△〇といいます。あなたとお話ししてみたくて突然メールしちゃいました」

「迷惑かもしれないけど、私の相談に乗ってくれませんか。女優をやっています。一般の方と知り合いたいんです」

 こんな連絡がいきなりスマホに送られてきたらどうするか。

 もちろん常識的な人は、「迷惑メール」「詐欺メール」だと判断して相手にしない。それでも送られてくるのは、ごくまれに引っかかってしまう、人の良い方をだますためだ。

 それだけに、タレント、新山千春の「交際報道」は大きな波紋を呼んだ。独身なので交際相手がいることは不思議もなければ問題もない。

 ただ、知り合った場がマッチングアプリというのは、芸能人としてはそう一般的ではないだろう。ましてや新山クラスのメジャーな芸能人ならばなおさらだ。だからこそ注目を集めてさまざまな反応を引き起こしたのである。冒頭の詐欺メールを発信している側にとっては、信ぴょう性を増すには都合の良い話かもしれない。

 実際のところ、マッチングアプリで芸能人と出会うなんてことはあるのだろうか。

 結婚相談所、婚活パーティー、婚活アプリなどを駆使して婚活に励んだ経験を持つライターの石神賢介氏に聞いてみた。石神氏はバツイチ。40代、50代の頃の婚活の記録をそれぞれ著書『婚活したらすごかった』『57歳で婚活したらすごかった』として刊行した、いわば婚活のプロである。問題は成功に至っていない点だが、出会った人数は極めて多い。

「さすがに新山さんのような知名度の方と出会ったことはありません。しかし、芸能人や元芸能人、ということであれば、本にも書いた通り、何人もいましたよ。僕の場合はアプリではなく、婚活パーティーで知り合った方が、そういう職種だったことは何度もありました。

 40代の時、婚活パーティーで30代の声優さんと知り合ったこともあります。実際にアニメっぽい声を出す方でしたね」

元女子アナ、Vシネマ女優……

 石神氏はこのコロナ禍においても、婚活を止めなかった。そこでも元女優という女性と知り合ったと話す。

「見たとたんに、何か人に見られる職種の方なんだろうな、と思うようなルックスでした。知り合った時点では、40歳で外資系の金融企業の受付。一方でイベント会社にも登録していて、1カ月に2,3回、週末に司会やナレーションの仕事もしていると言っていました。20代のころまでは劇団に所属していて、小さな役ながらNHKの大河ドラマにも出演していた方です。

 2回の結婚歴があり、その時点で交際相手もいるけれども別れたいと思っている、という話でした。それなりにお付き合いは進んだのですが、あまりにLINEの連絡が頻繁だとか、さまざまな面で僕とは合わなかったので、結婚という話にはなりませんでしたが……。

 それ以外にも、地方局の元女子アナ、有名な劇団で活動しているミュージカル女優といった方と知り合ったこともあります。食事止まりでしたが。

 個人的にお付き合いには至りませんでしたが、一時期、ある婚活パーティーでは、Vシネマならば主演クラスの女優さんの姿をよくお見かけしましたよ」

 長年の婚活で石神氏が出会った女性の職業はバラエティーに富んでいる。CA、アナウンサー、華道の先生、銀座のホステス等々。

「芸能人の定義があいまいですから、特に都市部ならば一定数、『芸能の仕事をしていました』という人はいるわけです。だから一定の確率でそういう人と知り合うことはあり得るでしょう。

 また、芸能人といっても通用するような奇麗な方もたくさんいます。ただ、当然ですが、そんな人が僕のような中高年と本気で付き合おうと思うとは限らないわけで、ブランド品を求めて来る女性もいました。ついつい下心に負けて買わされそうになって、ギリギリのところで逃げたなんてお恥ずかしいこともありました」

 当たり前であるが、容姿や職業は相手を構成する要素の一部にすぎない。少なくとも婚活において「芸能人と出会いたい」などという邪な心は持たないほうが無難だろう。

デイリー新潮編集部