新庄ビッグボスのヤバい采配3つ 評論家が指摘する「勝てないことより余程気になること」とは

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最悪の結末

 新庄監督はいつまで“奇策路線”を続けるのか。この問題は当分の間、野球ファンの間で議論を呼ぶだろう。

 だが、冒頭で振れた日刊ゲンダイの記事のように、プロ野球の球団関係者は観客動員の問題を注視しているようだ。

「実は日ハムのキャンプやオープン戦を取材した際、ファンの姿が少なかったことは印象に残っていました。それでも開幕後はファンが詰めかけるだろうと思っていたので、意外な結果に驚いています。ひょっとすると、SNSなどで新庄監督を支持している方々は、プロ野球ファンなのは間違いないでしょうが、日ハムファンではないのかもしれません。北海道のファンの皆さんは、新庄監督の評価を保留している可能性もあります」(同・広澤氏)

 まだシーズンは始まったばかりだ。広澤氏は「パフォーマンスだけでなく新庄監督の“野球観”を選手に伝えてほしいですね」と言う。

「新庄監督は1年契約ですが、最近は2年契約を前提とした発言が目立ちます。その通りなら、再来年でチームを去るのでしょう。その時、若手も育たず、チームは低迷し、コアなファンすら離反するというのが最悪の結果です」

新庄監督の野球観は?

 広澤氏は、野村氏も星野氏も暇さえあれば本を読んでいたことが印象に残っているという。

「お二人とも、特に『論語』や『孫子』を何度も読み返していました。財界人との対談で組織論について語り合うことも多かったので、私たち選手に『チームは組織としてどうあるべきか』、『選手は組織の一員としてどう行動すべきか』、『野球人として、長い人生をどう生きていくか』ということを教えてくれました。私たちOBにとっては掛け替えのない財産です。新庄監督も、そんな指導者に成長してくれるよう心から願っています」

註:金本引退スピーチ全文(日刊スポーツ・2012年10月10日)

デイリー新潮編集部

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