新庄ビッグボスのヤバい采配3つ 評論家が指摘する「勝てないことより余程気になること」とは

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新庄監督と長嶋監督

「選手より監督が目立っては駄目」という考えを持つ野球人は少なくない。そして、新庄監督が選手より目立っているのは言うまでもない。

 2012年10月9日、広島と阪神で活躍した金本知憲氏(54)の引退試合が行われた。試合後のセレモニーで金本氏は、対戦相手のDeNAの選手に向かい、異例の発言を行った。

《DeNAベイスターズのみなさん。今日は、自分の引退セレモニーに参列していただき、ありがとうございます。DeNAベイスターズは今年、中畑新監督を迎え、チームの雰囲気もガラッと変わり、常に注目されるシーズンとなりました。しかし、一番目立っているのは監督でした。選手の皆さん、選手より監督が目立つようではだめだと思います。監督より選手が目立つことを、中畑監督は望んでいると思います》(註)

 名将と呼ばれた野村克也氏も、巨人の原辰徳監督(63)を「監督の“器”を感じない。選手よりも目立とうとするし、采配をめぐってよく動こうとする」と批判したことがある。

 広澤氏はヤクルトで野村氏、巨人で長嶋茂雄氏(86)、阪神で星野仙一氏(1947〜2018)と3人の監督の元でプレーした。

 3人とも見方によっては「選手より目立つ監督」だった。特に長嶋監督は自由奔放な発言などから、新庄監督と似たタイプだと言われることも珍しくない。

“直感野球”は本当か?

 1996年の日本シリーズは巨人とオリックスで戦われた。同年10月11日、日刊スポーツは「巨人 きょうから日本シリーズ練習を開始 長嶋監督、データ捨て直感勝負」の記事を掲載した。

《「データ重視は二流半のやる野球」という方針でリーグ優勝を成し遂げた長嶋監督は、日本シリーズでもそれを貫く構えだ》

《データに頼ればデータにおぼれる。論理的思考を優先させるより、直感や感性を重視する野球が長嶋野球の特徴でもある》

 広澤氏は「確かに長嶋監督は直感というか、抜群のインスピレーションでチームを勝利に導いたことが何度もありました」と言う。

「とはいえ、長嶋監督がデータをしっかり見ていたのも間近で見ています。長嶋監督といえば奇想天外な言動が有名ですが、監督としては非常にオーソドックスな指揮を執り、パフォーマンスは皆無と言ってよかったと思います。データをチェックし、選手一人ひとりの状態をしっかり確かめた上で、必要に応じて直感的な指示を出すことがあった。これが本当のところでしょう」

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