萩生田経産相の“おニャン子推し”に自民党都連内部から批判の声「これじゃあ小池さんに負ける」

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 4月6日、自民党は、夏の参院選・東京選挙区(改選数6)で「おニャン子クラブ」の元メンバーでタレントの生稲晃子氏(53)を公認候補として擁立すると発表した。だが、都連所属の議員たちは、頭ごなしの公認決定を下した幹部たちに反発を強めている。「これじゃあ、小池さんを利するだけ」という声まで飛び出しているのだ。

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清和会が決めた

「本来、公認候補は、都連内部で話し合って決めること。けれど今回は、中央の一派閥が勝手に決めてしまった。しかも、我々は『新聞辞令』で生稲さん擁立を知らされたのです。みんなやる気をなくしてしまっていますよ」

 こう語るのは、自民党都連の議員である。「新聞辞令」とは、人事情報などを懇意の記者に書かせて既成事実化させたり、潰したりする手法だ。生稲氏擁立の情報は、3月31日に一斉に各紙が報じたが、都連所属のほとんどの議員たちは寝耳に水だったという。

「もちろん、都連会長である萩生田光一経産相をはじめとした上層部の意向ではあります。けれど、萩生田さんたちは都連ではなく、自分が所属する清和会の立場で動いていたのです」(同)

 引退を表明している中川雅治元環境相は清和会所属だった。後任も同派が決めるべきという派閥の意向が働いたのである。生稲氏で固まるまで、清和会に所属する丸川珠代参議院議員などが中心となり、何人もの著名人にあたってきたという。その時から条件とされていたのが、「女性」と「知名度」だった。

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